東洋はり灸整骨院、院長の石丸です。
今年9月に山本KID選手が亡くなりました。格闘技好きな私は、この訃報に、アンディ・フグ選手のときと同じぐらいの衝撃を受けました。また少し前には、34歳という若さで小林麻央さんも亡くなっています。
ある医師は、若い方が次々亡くなることに関して、このような内容を寄稿しています。
『以前は30代、40代の人が病気で亡くなることはとても珍しかった。しかし最近は芸能人でも若くして病気になる方が増え、一般的にも20代で子宮頸がんなどという話も聞くようになった。治療法はどうであれ、病人が増えていることについてもう一度考えなければならない。』
若いころは、健康のことを疎かにしてしまいがちでしょう。しかし、大病になってから気づくのでは遅いかもしれません。
未然に防げるものは防ぐ心がけ――これも大事なのです。
そこで、本日は「30代、40代で大きな病気にならないためにできること」についてお話しします。
食品添加物の恐ろしさ
現在、日本は、先進国で唯一がんの死亡率が増えている国です。アメリカでさえ癌の死亡者数が減っている中で、日本に関しては、毎年40兆円もの医療費を費やしながらも、がんの死亡率が右肩上がりになっています。
どういった理由でこうした状況が引き起こされているのでしょうか。私は、やはり食べ物に原因があると思っています。
日本では、昭和40年ごろから加工品が急増しました。東洋はり灸整骨院においでの80代、90代の方は、「昔はすぐに食べ物が腐ったのに今は全然腐らない」とおっしゃいます。添加物の恐ろしさがよくわかりますね。
その危険な添加物が身体にたまった挙句にパンクし、大きな病気につながっているのではないでしょうか。
国が認めているからといって、安全なわけではありません。日本では1,500種類以上の添加物が認められていますが、その中には、特に危険な合成添加物430種類が含まれています。
皆さんは、スーパーやコンビニで食べ物を買うときに裏にある表示を確認するようにしていますか。
- pH調整剤
- 発色剤
- 乳化剤
- 増粘剤
など、自宅にないもの全てが添加物です。
スーパーで売られている味噌や醤油の中にも、決して推奨できないものが少なくありません。私のYouTube動画『体にいい調味料』でもこの件について言及していますので、ぜひ参考にしてください。
食べ物と食べ方
まず大切なのは「食べていいもの」を食の基本におき、「食べていけないもの」を少し取るように心がけることです。
日本人が昔から食べているものは、「食べていいもの」。それを基本にして、少し歴史を振り返りながら、どういうものを食べるべきかを確認していきましょう。「食べていけないもの」も、ちゃんと認識できていれば、食べ過ぎることもなくなります。
それではまず「食べていいもの」をご紹介します。
白米よりも玄米
日本人の主食である米は、白米よりも玄米を選びましょう。玄米は栄養価が高く、水を入れると芽が生えてくるほど生命力に満ちているからです
ただし、玄米の中でも
- 無農薬
- 減農薬
のものを選ぶことが大切です。
玄米に関する動画『玄米の意外な注意点』でも詳しく話していますので、ぜひご覧ください。
「まごはやさしい」
「まごはやさしい」という言葉をご存知ですか。これらは、東洋医学でもおすすめの食材の頭文字を取ったものです。
- ま:豆類
- ご:ゴマ
- や:野菜
- さ:魚
- し:シイタケ(キノコ)
- い:芋類
豆類は身体にいいうえに、動物性たんぱく質を嫌う人にもおすすめです。また、芋類ではサツマイモもおすすめです。
野菜は、ごぼうなど根菜類がいいのですが、少し農薬への注意が必要です。
例えば、
- なすび
- キュウリ
- イチゴ
などは、収穫までに50回から60回も農薬をまいていると聞きます。スーパーの野菜は特に、農薬まみれのものが多いのだとか。
インターネットで検索すると、農薬を除去している製品が出てきます。少しでも農薬の少ないものをお選びください。
その他の食材
海藻を東洋医学では「中庸(ちゅうよう)」と呼びますが、身体を冷やしも温めもしない陰陽バランスが取れた完全食としておすすめしています。
魚では、小魚がおすすめです。これは、小魚なら頭から尻尾まで食べることができ、ひとつの命を丸ごといただけるからです。逆に、切り身になる大きな魚は、魚の一部分だけしか摂取できません。
食材を丸ごと全部いただくと、東洋医学的には陰陽バランスが整った完全食になります。ひとつの命をもらうことで生命力が上がると考えられているのです。
同じように考えると、肉を食べるときにも、豚肉や牛肉より「鶏肉」がいいということになります。大きな牛を一頭丸ごと食べるのは難しいのですが、小さな鶏であれば、全体食に近づきます。また、豚肉や牛肉を日本人が食べるようになったのは最近のこと。歴史的な観点からしても、鶏肉がいいでしょう。
以前は私もときおり牛肉を食べていましたが、あるとき急に、牛肉を食べると目ヤニが出ることに気づきました。東洋はり灸整骨院の従業員も、牛肉を食べたあとに目ヤニが出たといいます。腸の中で牛肉が腐敗するせいなのか、おならも臭くなりますね。身体に何らかの悪影響があることは明白です。
どうしても牛肉が好きだという方は食べても大丈夫ですが、特にこだわりがないという場合は、鶏肉をお選びください。
水分補給
水分補給のためには、浄水器にかけた「水」もしくは「三年番茶」をおすすめします。
私ももう10年以上三年番茶を飲んでいますが、農薬も使われておらず、身体を温める作用もあるので、とてもおすすめです。
- どうしてもコーヒーが飲みたい
- コーラが大好き
- 牛乳を毎日飲む習慣がある
といった場合は、あくまでも嗜好品として摂取するようにしてください。
このように「食べていいもの」と、「食べてはいけないもの」がわかっていれば、外食するときにも身体にいいメニューが選べるはずです。
食べもの以外のリスク
健康診断
過度な健康診断にはリスクがあることをご存知ですか。
さまざまな本やメディアでも取り上げられていることですが、健康診断でレントゲンを受ける際は、放射能を浴びることになります。健康診断とはいえ、その頻度が高いというのはリスクがあること。日本以外の国では、毎年健康診断を行うわけではないといいます。
私は今、オンライン英会話を受講しており、さまざまな国の方とお話しする機会がありますが、アメリカやヨーロッパ、アジアなどの講師から聞いたところでは、毎年健康診断をしているのは日本だけでした。まるで、病気を探して薬漬けにしてくかのようにも思えます。
西洋医学だけを信じていることには、このように危険な面もあるのです。
経費毒(けいひどく)
毒物が身体へ侵入する経路としては、以下の3つがあります。
- 鼻
- 口
- 皮膚
口にしないから安全だというわけではありません。
極端なことをいえば、着ているものからも皮膚を通して毒物が入っていく可能性があります。肌に触れるものも食品と同じようにタグを確認するようにしましょう。
実は、カタカナで書かれたものは、ほとんどが石油由来のものです。
- シャンプー
- リンス
- ボディソープ
- 歯磨き粉
- 歯ブラシ
これらも、石油からできたものです。
さらに、昔は木造だった建物も、今は石油由来のものでできています。
- ブラインド
- カーテン
- クロス
- 鉄筋コンクリート
- 鉄骨
などでできた家に住んでいる方が多いはず。
また、電磁波が飛びかったり、排気ガスが大量に排出されている環境は、人の身体にダメージを与えます。
「肌に触れるものを無添加に変える」「化学繊維を減らす」というのは、意識すれば意外に簡単なものです。日々の生活の中で少しずつ心がけるようにして、身体へのダメージを減らしていきましょう。
おわりに
本日は「30代、40代で大きな病気にならないためにできること」と題してお話ししました。
30年、40年前と現代では、さまざまなことが大きく異なっています。
最近はフィットネスクラブなどでトレーニングする方も増えているようですが、健康にもっとも大きく影響を与えるのが、食べものです。食べものや日常に潜むさまざまなリスクにも気を配り、若くして大病を患わないような身体づくりをしていきましょう。