東洋はり灸整骨院、院長の石丸です。
本日は鍼灸師の方に向けて、業界を変えていこうという話をさせていただきます。
鍼灸業界を変えるために!(動画解説)
鍼灸師の現状
鍼灸師の皆さんが鍼灸できないと、この業界は変わりません。やはり鍼灸を受けに来てくれた時に改善できないと、社会的認識は変わらないと思います。
現在、東洋はり灸整骨院は受付も含めて約20人のスタッフがいます。1店舗の鍼灸院では日本でも最大規模です。
今後、関東に4店舗ほどオープンする予定ですが、それは「東洋医学を広めたい」という気持ちからです。本物の鍼灸師を育成し、社会的な認識を変えたいのです。
日本の鍼灸師
鍼灸師の資格保持者は日本に10万人います。実は医師よりも多いです。この10万人が体の不調でお悩みの方をサポートできるようになれば、社会的認識も変えることができるはずです。
しかし、この鍼灸師の資格を持っている人のうち、鍼灸で患者さんのお悩みを改善することができる人は5%以下でしょう。もっと少ないかもしれません。
鍼灸の適応疾患は多いので、患者さんが100人来たとしても、98%は改善させることができるはずです。しかし、そう言い切れる実力のある鍼灸師はほとんどいないでしょう。なぜなら、資格保持者のうち、大半の方はマッサージや整体、カイロ、福祉の仕事をされているからです。
鍼灸の適応疾患
東洋医学は中国では4000年、日本でも1500年以上の歴史があります。その歴史の中で、ありとあらゆる疾患を改善する知恵を磨いてきました。治せるという快感を知らない鍼灸師が気の毒なほどです。
整体やカイロでも、一筋に打ち込んできた方でしたら改善できる疾患はあるかもしれません。ですが、適応疾患の幅広さを考えれば、鍼灸には太刀打ちできないと思います。
- 潰瘍性大腸炎
- 逆流性食道炎
- 呑気症
- 耳管開放症
- 円形脱毛症
- 小児の脱毛症
- 群発性頭痛
- 副鼻腔炎
- 慢性扁桃炎
これらは全て鍼灸で改善することができますが、整体ではどうでしょうか。私は難しいと思います。
肩こりや腰痛のような、整体で改善できそうなものは鍼灸でも改善できます。
私はうつ病にも鍼灸が一番効くと思っています。ですので、マッサージや整体、カイロをするなら鍼灸の勉強をしてほしいと強く思うのです。
それも、できるなら伝統的な東洋医学がいいでしょう。
東洋医学と西洋医学の違い
物が落ちたら「落ちた」という事実があります。この事実のみを積み上げたのが東洋医学です。嘘がないの医学なのです。
西洋医学のように、
- 「何年か前の考え」と「今の考え」が違う
- つい最近まで使っていた薬の危険が分かった途端、使わなくなる
といった変化もなく、不変なのです。
大切なのは「理由」ではなく「事実」です。この素晴らしい力を持つ東洋医学を使わないのは、高級スポーツカーに乗っているのに公道を走るのと一緒です。4WDで悪路走行できるのに、コンビニに買い物をしに行くためだけにしか使わないようなものです。
宝の持ち腐れなのです。
ライバルは西洋医学
これまで述べてきたように、東洋医学には素晴らしい力があります。眠っている10万人の鍼灸師が力をつければ業界を変えることができるはずです。
現在は鍼灸院をはじめ、接骨院や整体、カイロなどの民間施術院が増え、コンビニの数よりも多くなりました。これでは患者さんもどこへ行ったらいいのか分からず、困っている方もたくさんいるでしょう。
しかし、病院にはたくさんの患者さんがいます。一向に良くならずにお悩みの方も多いです。40兆円もお金を使っているのに病人は溢れています。
西洋医学では慢性病は治らないのです。高血圧も薬を飲むだけ、潰瘍性大腸炎も原因不明。食事指導もせずにステロイドや免疫抑制剤を渡すだけ。そんな治療では治らないのです。
鍼灸なら潰瘍性大腸炎は改善できます。だから、他の民間施術院の患者さんではなく、西洋医学(病院)で治らず困っている方を東洋医学の力で改善する、これこそが私が目指す未来です。
西洋医学の得意分野
もちろん全ての西洋医学を否定しているわけではございません。
- 外科
- 感染症
- 細菌感染症
- 黴菌の感染症
- 救急救命
これらは西洋医学の出番です。鍼灸で処置することは難しいでしょう。
しかし、上記でお悩みの患者さんは全体の20%くらいです。それ以外は慢性病なのです。
ガン治療も今は三大治療を行っていますが、日本は先進国で唯一ガンの死亡率が減少していません。
慢性病を改善できようになれば、鍼灸師としても鍼灸院としても確実に成功するでしょう。当院が証明しています。
「西洋医学で治らないものは、片っ端から治すぞ」という気概が必要なのです。
東洋医学で社会を変えよう
最近、とある鍼灸マッサージ院のホームページを見たのですが、
- 部分鍼 2,000円
- 全身鍼 5,000円
- マッサージ
- 酸素カプセル
といった施術メニューが記載されていました。
これでは治せないことは一目瞭然です。そんなことでは、60分2,980円のマッサージ屋にも勝てません。
私自身マッサージや整体、カイロでも働いていましたが、経営面からみても鍼灸一筋、病院で改善できない方に来ていただくよう声をかけた方がいいのです。癒しやリラクゼーションを求める方へアピールしても、他の民間施術院と血で血を争うレッドオーシャンとなるでしょう。
自身の鍼灸院を経営しながらでも勉強会に参加すれば、3年もあればかなり治せるようになります。もしも私がマンツーマンで教えるのであれば、半年もあれば治せる力がつくと思います。
私は将来、鍼灸師向けの会を作りたいとも考えています。鍼灸業界を変えて、鍼灸師の方が「鍼灸師になってよかった」と喜べる環境作りもしていきたいです。
不妊やスポーツなど専門の鍼灸で結果を出している方もいるかもしれません。しかし、東洋医学を極めれば、それらも含めてより多くの結果を出すことができます。
おわりに
少々熱くなってしまいましたが、今回は鍼灸師向けにお話させていただきました。
今の鍼灸に無理解な社会からを変えるためにも、まずはみなさんの意識を変えていきましょう。