東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。
本日は、「東洋医学が事実を積み重ねたものだ」ということをお話しします。
東洋医学と科学
皆さんは、周囲から「東洋医学はなんか信用できない」という声を耳にしたことがありませんか。一般の人に限らず、医療関係者の中にも、「東洋医学は胡散臭い」というイメージを持っている人がいます。
こうした人たちは「東洋医学は科学的に証明されていない」と主張しますが、一部には、科学が東洋医学に追いついてないから科学的な証明がなされないのだという話もあるのです。
ハンス・セリエ医師の言葉
80年ほど前、ハンス・セリエというカナダ人医師が来日したときのこと。
「日本の医療界はなぜ漢方や鍼灸などを取り入れないのか」というハンス・セリエ医師の問いに「科学で証明できないからだ」と答えたところ、ハンス・セリエ医師は「東洋医学を科学で証明できないのは、科学の方が遅れているからじゃないか」と語ったといいます。
東洋医学は「経験医学」
東洋医学は「経験医学」です。そこには嘘がなく、不変のものでもあります。
ある人が、道端に生えていた草を食べてみたら、元気になった。その辺りに自生していたきのこを食べたら死んでしまった――こうした事実を積み重ねたものです。
キノコを食べて死んだ原因はと尋ねられると科学的なアプローチが必要になりますが、東洋医学は、身体に毒だから食べないといった具合に、結果だけを積み重ねて学びを深めてきました。
万有引力の法則を知らなくても、リンゴを落とせば落ちるのと同じで、科学で証明されてもされなくても、リンゴは落ちます。
コロコロ変わる西洋医学の基準
一方の西洋医学では、理論や考えもどんどん変わっていきます。
血圧ひとつをとっても、以前の基準は、上の血圧が160、下が100でした。ところが、いつのまにか上が140、下が90が基準になり、最近では上を130にしようという話も出ています。健康診断の結果を10年ほど保管し、その基準の変化を見るとおもしろいかもしれません。
薬の基準も変わる
こうした基準以外にも、服用できる薬が変わるということもあります。
かつて、サリドマイドという薬を服用したことが原因で、アザラシ四肢症の赤ちゃんが生まれたことがありました。そこでサリドマイドは使用禁止になったのですが、西洋医学には、こうした事件がたびたび起こっています。
それまで身体によいはずだった薬や治療法がどんどん変化するのを見ると、「東洋医学よりよほど信用できない」と思っても不思議ではありません。
東洋医学のパワー
東洋医学は、人類の歴史の結晶です。ある意味では、人類の存在そのものだと言ってもよいでしょう。
これほどの歴史を有する医学が今も現役であり、さらに進歩しようという気配さえもっている――これが全てを物語っているように思います。
みなさまに安心して東洋医学の施術を受けていただくためにも、科学には早く東洋医学のパワーを解明してもらいたいと考えています。
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