治療院業界の闇⑤物販は儲かる?

鍼灸施術

東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。

今回は「治療院業界の闇⑤ 物販は儲かる?」についてお話しします。

収益重視の大手より患者重視の原点

カウンセリング

当院に治療家向けの物販を促す冊子が届きましたので、ご紹介します。

拳が壁を突き抜けた写真とともに、「苦手意識の壁を壊す」というキャッチコピーが記載され、売上アップを促す物でした。望む人が多いので、頒布されています。

治療院業界の闇④ それって患者さんの利益?不利益?」で紹介した内容ですが、大手は収益重視で、回数券や物販等の導入を勧める傾向にあります。

原点は患者重視で、患者のために治療に専念する治療院経営が成り立つことです。大手も原点に立ち戻ってほしいと思います。

患者には、治療業界に物販が行き届いているのをご理解の上、本当に患者のために勧めているのかを考えて買うかどうかを決めていただきたいと思います。

物販が治療院に与える3つのメリット

物販

冊子に記載されている、物販が治療院に与える3つのメリットを紹介します。

1つは、仕入れて売るだけなので労力が掛からないことです。

2つは、患者への売り込み方法を全て教えるので、自信が付きます。

3つは、患者に勧めることなく物販が売れる方法について教えています。

「医は算術ではなく仁術」を体現する治療院にする方法

鍼灸施術

一番の優先課題は「患者を治すこと」です。

旧松下電器、現在のパナソニックの創業者・松下幸之助氏の名言の中にも「小利口に儲けることを考えたらあきません。世の中にぼろいことはないから、結局流した汗水の量に比例して、成功するわけですわ。汗もかかずして、成功するということもたまにはありますけど、それはきわめて僥倖な人で、普通はない」と言っています。

多くの患者は、治療家よりも年上で社会経験も豊富です。小手先で儲けることを見透かしている患者もいるかもしれません。

顔は笑顔で心は売上アップを望んでいる方は、金融業界に行ってください。治療院業界では収益重視を隠さないといけない状態は辛いと思います。

収益重視ではなく患者重視という意味の「医は算術ではなく仁術」という格言に通じます。医療の目的は、本来は「患者を減らす」ことなので、微力ながらも尽くしていきます。

東洋はり灸整骨院は患者重視を心掛けて、Youtube等で今後も配信します。

70年で医療費200倍の病院と患者を治せる治療院

鍼灸

西洋医学の病院は、70年で医療費は200倍を超えています。70年前は約2100憶円でしたが、現在は約43兆円です。医療が発達したと言われていますが、不思議でなりません。貨幣価値の上昇や人口が1.5倍増加、雇用問題等がありますが、要因ではありません。

本来は治療院業界が組んで、西洋医学の病院に溢れている慢性症状等で治らずに困っている患者の多くを治していくことで、治療院も安泰します。

当院は、マンションの一室から始めて、現在は鍼灸のみの治療院5店舗を抱える「東洋はり灸整骨院」に成長しています。目標は10店舗で、今もなお精力的に活動しています。

おわりに 

石丸昌志

患者重視の姿勢を貫けば、長期的な経営戦略の中で、自ずと患者に認知されますし、関係も良好に保てます。パナソニックの創業者・松下幸之助氏も同様の格言を残しています。治療院経営者は患者重視で、患者は本当に物販が為になるものかを注視してください。

治療院業界は治療院同士で組んで、西洋医学の病院に対抗意識を燃やしていくことで業界も伸びるし、社会からも敬意を持って見られます。

長くなりましたが、「治療院業界の闇⑤ 物販は儲かる?」についてお話ししました。ご覧いただきありがとうございます。

石丸昌志