治療院業界の闇⑥ 会員制の導入について

鍼灸

東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。

本日は「治療院業界の闇⑥ 会員制の導入について」お話しします。

1ヶ月の売上520万円を実現する船井総研の方法

回数券

先日、東洋はり灸整骨院に「回数券と会員制の両揃えで儲けませんか?」というマーケティング業界で成果を出している有名な船井総研主催のセミナーの案内冊子が来たので、内容を簡単に紹介します。

回数券とは、まとめ買いしてもらうことで割引し、継続的に来院を促し、施術を受けることができるお得な券です。会員制とは、回数券とは違い、クレジットカード等のキャッシュレス制で、ご登録いただくと初回から割引が適応し、入会特典も付くお得なプランです。

ある治療院が回数券を導入したけど、成約率が悪く売上が上がらなく悩んでいます。会員制を導入することで、オープン6ヶ月なのに、1ヶ月の売上が520万円を実現します。参加費は1万1千円で、効果は、回数券と会員制を導入すると売上が上がるし、治療にも専念できるという内容が書かれてあります。

回数券や会員制の導入は治療院の闇

会員制

治療院が積極的にマーケティングを取り入れるのは反対です。大前提は、悩んで困っている患者を治療して経営することです。開業当初から意識してきたことが、対医者、対病院で

運営していますので、病院が回数券や会員制は導入していません。導入している店はスポーツクラブ等です。回数券の導入は治療院の品格を落とす行為に見えます。

患者の思いを推察すると、1つの治療院のみを利用し続けるような感覚に陥るのではないかと思います。

慢性症状も治せる患者重視の治療院

スポーツジム

東洋はり灸整骨院は会員制を導入しておりませんが、知り合いの鍼灸師の治療院を始めとして多くの治療院が会員制を導入し、安定的な経営をしています。個人的な意見としては、サロンやスポーツジム化は、患者重視ではなく、収益重視に見えます

治療院は経営や給料等、収益がないと成り立たない部分がありますが、原点は、患者が何を求めているかを理解し、対価としてお金をいただくというのが重要です。

鍼灸業界に求めることは、病院で治らない慢性症状が治せることです。経験則から言うと、一途に鍼灸の治療に専念すれば、多角化経営をせずとも成り立ちます。

病院や80%の治療院では慢性症状は治せない

治せない

慢性症状の患者は多くいますが、肩こりや腰痛、偏頭痛、鼻づまり、睡眠不足、逆流性食道炎、過敏性腸症候群等の慢性症状を抱えている人は、部分治療の病院では治せません。また約80%の治療院も治すことができません。他20%の治療院で治すしかありません。

綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、一途に鍼灸の治療に専念すれば、必ず伸びます。今後も実践して証明していきたいと思います。

おわりに

石丸昌志

本日は「治療院業界の闇⑥ 会員制の導入について」お話ししました。

志鍼塾」という鍼灸師へのオンライン及びオフラインセミナーを開催しています。2021年の第1期生は好評につき、すでに締め切っています。

伝えたいことは、患者を治すことです。しかし、世の中の治療院はマーケティング手法が溢れています。興味を持ち、知り、足を運んでいただくことが重要です。

志鍼塾では、理論や治療技術、患者とのコミュニケーション、治療院の出店場所選定、治療院の認知方法等を教えています。1回来て良さを知ってもらう必要があります。

最近の鍼灸業界の治療院はサロン化等が進み、多角化経営が溢れていますが、しなくても経営を鍼灸一本でも成り立たせることはできます。NHKでもよく東洋医学が特集されますし、病院や西洋医学と並んで戦えます。東洋医学は素晴らしいです。

少し長くなりましたが、今回は以上です、ご覧いただきありがとうございました。

石丸昌志