【鍼灸師が解説】急性腰痛で呆れる瞬間とは?

石丸昌志

東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。

この記事では、ぎっくり腰を治すのにNGな対処方法について、お伝えします。

ぎっくり腰は日常生活を送っているだけで発症する

ギックリ腰

ぎっくり腰は、急性腰痛症の代表的な腰痛の1つです。

15年間みてきた現役鍼灸師が言います。

普段しないことをして、ぎっくり腰になると、皆さんはイメージすると思います。

ピアノを運んでいたら、なりました。タンスを持ち上げたら、なりました。

しかし、ほとんどのケースは日常生活を送っていただけなのに、痛くなってしまいます。

朝、痛みで動けなくなります。
ストレッチでひねったら、痛み出しました。
草むしりしていたら、腰が痛いです。

前屈みになるなど、動いているうちに、少し楽になります。
お風呂に入ると、少し楽になります。

ケガならば、動いているうちに、痛くなります。

『少し楽になる』というのが、キーワードです。

朝は、車で考えると、エンジンをかけた瞬間です。
エンジンが冷えた状態で動こうとすると、まともに動きません。

エンジンが回転して温まっていくうちに、楽に動けるようになります。

温かくなると楽になる!ぎっくり腰で冷やすのはNG

温める

病院や整骨院は、西洋医学的な考えで、痛み=炎症と判断します。
だから、湿布や炎症をやわらげ、熱を下げる『消炎鎮痛剤』、保冷剤である『アイシング』で冷やします。

ただし、これらを使うのはダメです。

患者の話をよく聞いていないから、こういう対処になります。

朝、突然痛みで動けなくなるのは、ケガではありません。
エネルギーが循環して身体を巡ることで、温まっていきます。
患者の中には、動いていると楽になる方もいます。

温かくなると楽になるのに、冷やしてしまうと、悪化してしまいます。

東洋医学では、循環が悪いと痛みが出る『不通則痛(ふつうそくつう)』という考えがあります。

朝、突然痛みで動けなくなるのは、不通則痛です。

この考えを患者に教えて、分かっていただくように導いてください。

ぎっくり腰は、東洋医学的な鍼灸と温めて、治します。

突然、朝に痛みで動けないぎっくり腰は循環が悪いだけ

循環

西洋医学は、痛い=炎症と判断します。
東洋医学は、循環が悪いと判断します。
真逆の考え方です。

患者を問診すると、朝、突然痛みで動けなくなると言います。
東洋医学の考え方が正しく、西洋医学が間違っています。

問診の時に、『朝、突然痛みで動けなくなりますか』と聞いてください。

ぎっくり腰は東洋医学的な鍼灸院だと3日で改善

鍼灸施術

東洋医学で考えると、季節の変わり目に多い症状です。

  • 2月4日の立春
  • 5月5日の立夏
  • 8月7日の立秋
  • 11月7日の立冬

これらの18日前に来ます。

温度変化や台風、暑い所と涼しい所の行き来、冷房の効いている部屋に長時間いると発症します。

風邪の場合は、外からの影響で引きます。
昨日まで普通だったのに、今日は朝から、のどが痛いです。

日常生活は変わっていないのですが、環境は変化しています。

東洋医学的な循環を促す施術をすれば、1回から3回の3日で、よくなります。

ぎっくり腰は痛み止めを飲んでも改善しない

痛み止め

来院した患者に、発症して2週間痛みが続いているという話を聞きました。

痛み止めを飲んでも、変わりません。
循環を悪くしているだけなので、治りません。

患者の話をよく聞いて、西洋医学的か、東洋医学かを判断します。

皆がよいものだと言って使い続けている東洋医学

東洋医学

西洋医学だけでなく、東洋医学もあることを知ってください。

東洋医学は約2千年前からあります
文明が発達した現代でも、東洋医学は今もなお生き続けている技術です。

残り受け継がれている理由は、皆が良いものだと言って、使い続けているからです。

現役鍼灸師が言う東洋医学の考えは正しい?

カウンセリング

医療関係者も、炎症か循環が悪いかを確認してください。
患者も、自分がどちらに当てはまるのかを考えてください。

現役鍼灸師が言いますと、循環が悪い『東洋医学』の考え方が当てはまります。

左右の痛い所『患部』の腰を触って、熱を持っている部分は炎症の可能性があります。
痛い左の腰と痛くない右の腰を触って、温度が一緒の場合、循環が悪いです。

医者も間違うことはありますので、患者も医学知識を身に付けましょう。
そうしないと、お金と時間を無駄に失います。

東洋医学の知識が世の中に広まることを願っています。
明治維新以降、西洋医学に頼り過ぎた面がありますので、東洋医学も併用していく形が理想になります。

患者のために、正しい判断をする

施術者

医療従事者は、西洋医学も大切ですが、東洋医学も大事です。
患者の時間やお金を奪うことをせずに、正しい判断ができるようになりましょう。

現役鍼灸師の立場から言いますと、やはり東洋医学の考えは正しいのです。
患者には、確認してほしいです。

痛い所と痛くない所を触って、温度差が明らかに離れていたら、炎症の可能性があります。
温度差がなければ、循環が悪いです。

東洋医学の鍼灸院を探すポイントの動画を投稿していますので、見ていただけると嬉しいです。

この記事では、ぎっくり腰を治すのにNGな対処方法について、お伝えしました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

石丸昌志