東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。
今回は、最適な一日の水分量についてお話ししたいと思います。
【動画解説】水はたくさん飲んだほうがいいのか?
実は患者さんとの会話の中でもよく話題にあがりますが、水を一生懸命に飲んだ方が体によいと考えている人は多いようです。
人間の体はほぼ水でできており、赤ちゃんは約80%、お年寄りでも約60%が水です。このことから水をたくさん飲み、体内の水を入れ替えた方が体によいという理屈も聞きますが、東洋医学的にはどうなのでしょうか。
1日に1.5ℓがよい?
東洋医学的には1日に1.5ℓなどと目標を決めず、喉が渇いたときに飲むとよいとされています。
よく「1日に1.5ℓの水を飲みましょう」といわれますが、これは1日に約1.5ℓほどの水分が外に出てしまうという生理学上の数値に由来しています。ここから「1.5ℓ飲みましょう」「2ℓ飲みましょう」といわれているわけです。
無理やり水を飲むと腎臓の負担に!
しかし、喉が渇いてもいないのに無理やり水を飲むと、腎臓に負担がかかってしまいます。実は体の中にためておける水の量は膠質浸透圧という機能によって決まっています。体の中の水が少なくなると腎臓がそれを察知し、脳に指令を与えて喉を乾かせてくれます。つまり、足りなくなったときに飲むだけでよいわけです。
無理やり水を飲むと、水が足りなくもないのに飲むことになるので尿として出すしかなくなります。そうすると腎臓に負担がかかってしまい、体にはよくありません。ですので、基本的には水は無理やり飲むのではなく、喉が渇いたときに飲む方が理想的です。
水は喉が渇いたときに飲もう
基本的な考え方としては、水は数値を目標にして無理やり多めに飲むのではなく、喉が渇いたときに飲みましょう。
夏の暑いときや寝る前には少し多めに飲むなどの調整はよいでしょう。しかし、東洋医学からは「水は飲めば飲むほど体によいわけではない」とお伝えしたいと思います。
ぜひ参考にしていただき、日々心掛けてみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。