東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。
私はもうじき45歳になりますが、最近まで20代だったようにもおもえます。年齢のわりには若く見られがちではあるものの、還暦まで15年になりました。
テレビを見ていると、同じぐらいの年齢の人でも自分より年上に見えないほど若々しい人がいる反面、そうは信じられないほどに老けて見える人もいます。そこで今回は、若さを保つ秘訣についてご紹介します。
若さを保つための食事
私はもう10年以上朝食を食べていません。東洋医学において、朝は排泄・排毒の時間です。便もお小水も出ますし、目ヤニも出ます。口の中はねばつきます。
寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれていることもあり、朝は食べずに、水分補給だけにとどめるのがおすすめです。
私は普段、夕食を夜9時ごろ、昼食を午後1時ごろに摂るようにしています。朝食を抜くので、毎日16時間断食している計算です。
断食している間、内臓は、体内の余分なものを分解し、排泄・排毒する作業に集中できます。3食とも食べる場合は、身体の休憩時間がありません。この差はかなり大きいはずです。
食事内容について
さらに食事内容は、昼食が無農薬の玄米とみそ汁のみ。これが基本です。肉食は避け、食べる場合には鶏肉がメインになります。豚は少し摂りますが、牛はほぼ食べません。
「腐」という字は、「府」と「肉」という漢字が組み合わされてできたものですが、「府」は内臓のこと。内臓に肉が入ると「腐る」というわけです。
飲み物はそのほとんどが、身体を温める効果が高い、無農薬の三年番茶です。コンビニで買うのは水だけ。コンビニなどで購入できるお茶には、農薬が使用されているからです。身体の80%を占めるのが水分ですから、何を飲むかは大切です。
- 朝食を抜く
- 玄米を食べて肉食を避ける
- お茶は無農薬の三年番茶
これが私の食生活です。これだけ聞くと真似できないと思われる方が多いようですが、夜ご飯には一般の方と同じようなものを食べています。
漢方で若さを保つ
私は普段から、
- 「八味地黄丸」
- 「補中益気湯」
という漢方を飲んでいます。
「八味地黄丸」は腎を高める漢方として知られているものです。東洋医学には「老化は腎の弱りから」という言葉があり、腎を高めると老化を予防できると考えます。長寿で知られる徳川家康も、自分で「八味地黄丸」を煎じて服用していたそうです。
さらに、「補中益気湯」は胃を高める漢方です。私は胃があまり丈夫ではなく、免疫力を上げたいという思いもあって、この漢方薬を飲んでいます。
50歳を過ぎれば誰でも腎は弱るもの。腎を高めるために「八味地黄丸」がおすすめですが、服用して手足がほてる場合は、「六味丸地黄丸」もしくは「六味丸」をお試しください。
若さを保つためには心がまえも重要
私は日々、東洋医学を広めたいという強い想いをもって仕事に取り組んでいます。向上心を持ち、前を向いて歩んでいるので、活力が湧いているのかもしれません。当院のスタッフもよく頑張ってくれているため、仕事のストレスは少ない方でしょう。
ストレスがないのに加えて、若いという思いこみが強いのもいいことなのかもしれません。40代も半ばにかかわらず、最近まで28歳だったような気持ちでいますから。
老化に対する課題
しかしそんな私も、年齢を感じることがあります。
男性は、8の倍数の年に身体が変化するといわれています。私も実際、40歳を超えたときに30代とはまったく違うことを実感しました。39歳までは肉体的な自信もあり、格闘技でも戦えるといった感覚もありましたが、40代になった途端、戦闘意欲が落ち着きました。
また、時差ボケへの適応力という点でも年齢を感じることがありました。今年の5月ごろアメリカとカナダに行った際、時差ボケが治るのに2、3日かかりました。しかし、初めてカナダに行った19歳のときは、到着した日に2、3時間眠ると、スムーズに体内時計が調整されたと記憶しています。これがまさに生命力の差です。
運動と睡眠について
今後も若さを保つため、運動不足と睡眠を改善するのが私の課題です。
運動
30代中ごろまでは、週に3回ほど空手に行っていました。しかし、仕事の多忙さを理由に道場通いができなくなり、今ではすっかり運動不足の状態が続いています。最近になって従業員が増え、仕事を任せられるようになったため、運動を再開したいと思っています。
睡眠不足
それから睡眠不足も解消していきたいと考えています。東洋医学では、午前1時から3時を「肝の時間」といいます。肝には血液を浄化する働きがあり、肝の時間によく眠りをとることは身体にとって大切なことなのです。
血液が汚くなると肌つやも悪くなるとわかってはいるのですが、最近は就寝時間が1時半、ひどいときには2時半を回こともあります。睡眠にも気をつけなければいけませんね。
おわりに
今回は、若さを保つのに有効な漢方や食べもの、飲みもの、さらに心がまえや今後の課題についてお話ししました。
「若く見える」と自分でいうのは恥ずかしくもありますが、健康にもつながる話ですから、よろしければ参考にしてください。