歯の痛みは、ほとんどの方が経験があるでしょう。ほんの一部の痛みのはずなのに、何にも集中できなくなり、痛みに身も心も支配されてしまいます。
最近は夜遅くまで、あるいは週末でもみてくれる歯医者が増えましたから、虫歯や歯周病の治療は随分楽になりました。しかし、歯医者に行っても原因がわからない痛みがあるケースもあります。
今回は、この原因の分からない歯の痛みについてお話させていただきます。
非定型歯痛とは?
歯が痛い時歯科へ行くと、まずは口腔内を観察し、レントゲン・CTなどで検査が行われます。
ところが、歯や歯茎、神経にも異常がないにも関わらず痛みを感じたり、原因があってそこを治療しても痛みが引かないケースがあります。これを「非定型歯痛(特発性歯痛・突発性歯痛)」といいます。
非定型歯痛の原因
- 遺伝
- 年齢
- 性別
- 過去の歯科施術
などが要因とされ、年齢は高齢者よりも中年代、男性より女性に発症が多いことはわかっていますが、直接の原因は不明です。
過去の歯科施術の際に、「歯やあごの神経を傷つけたのではないか?」、あるいは「度重なる施術によって神経が過敏になったのではないか?」とも考えられています。
歯だけでなく、あごや顔にまで痛みが広がることもあるのですが、西洋医学(歯科)ではどこにも異常が見られない場合、改善できないでしょう。
西洋医学の非定型歯痛へのアプローチ
はじめのうちは鎮痛薬が処方されるのですが、それでも改善しないと内科の治療が必要とされています。
内科での治療とは、抗うつ剤の処方です。
よく使用され、効果を上げているのが「三環系抗うつ薬(TCA)」と呼ばれるもので、精神安定ややる気を司るノルアドレナリンやセロトニンを増やす作用があります。「8割の患者に効果がある」という報告がありますが、この薬は副作用が強く、過剰摂取によっては死亡するなど、危険な薬という話も聞きます。
しかも、薬を処方されたからといって完全に痛みがなくなるわけではなく、服用をやめるとまた痛みがぶり返すことも多いようです。
三叉神経痛とは?
もう一つ、三叉(さんさ)神経痛が原因の場合もあります。
三叉神経とは顔の感覚を支配する神経で、
- 触覚
- 圧覚
- 痛覚
- 温覚
などを脳に伝え、それによって私たちは感じることができるのです。
三叉神経痛はこれといったきっかけがないのに痛みはじめることが多く、その痛みは激痛を伴います。あまりの痛みに自殺してしまった方もいるほどですが、非定型歯痛と同様根本的な原因が分かっておらず、てんかんの薬を処方されることが一般的とのこと。
三叉神経痛の場合は、手術によって7~9割の患者の痛みが改善、または消失するそうです。しかし、頭がい骨に穴をあける手術なので危険が伴い、耳が聞こえなくなったり、顔の感覚が鈍くなったりするケースも1割以上あるそうです。
東洋医学の非定型歯痛へのアプローチ
一方、東洋医学では、痛みがあるということは必ず体の内部に問題があると考えます。「ツボ・経絡」という「見えないけれど根本の原因を導き出してくれるもの」を使い、鍼灸施術を行います。
西洋医学では、「見えない」=「無」という考え方があり、「原因不明」という言葉で片づけられ、対症療法を行います。しかし、東洋医学は目には見えなくても存在するツボ・経絡を使っての施術です。「視えない病」だからといって原因不明で終わりにしないのです。
「非定型歯痛」をはじめとする原因不明と言われた症状へのアプローチは、むしろ東洋医学の得意とするところです。
非定型歯痛には大腸経・胃経の経絡
東洋医学には、不通則痛(ふつうそくつう)という考え方があります。「通っていないと痛みが出る」という意味です。
歯や歯茎は「手の陽明大腸経・足の陽明胃経」という経絡にありますから、大腸と胃に問題があると考えます。
また、歯と腎は密接な関係があるため、経絡やツボを使い、腎も併せて鍼灸施術していきます。それと同時に、他に何らかの症状がないかも調べます。経絡の異常は一か所だけでなく全身に作用するため、便秘、ほてり、むくみなどがあることも多いのです。
全身をみる東洋医学の施術により、これまでにも多くの方の症状が改善してきたのです。
非定形型歯痛についての動画解説
※施術効果には個人差がございます
非定形型歯痛を改善された方との対談動画
※施術効果には個人差がございます
おわりに
東洋はり灸整骨院は東洋医学を専門とし、長年に渡って原因不明と言われた方の症状を改善してきました。
これまでいくつもの歯科へ行っても治らなかった方も、諦めずにぜひ一度ご相談ください。国家資格を持つ鍼灸師が一人一人に合わせた鍼灸施術を行いますので、安心して通っていただけます。
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