東洋はり灸整骨院の石丸です。
今回は、「身体にいい醤油」についてお話いたします。
体に良い醤油 解説動画
世界の醤油
日本の食生活に切り離せないものが醤油です。
中国や韓国にも大豆を発酵させてできたものがあり、それぞれ
- チャンヨウ(jiang you)
- カンジャン(ganjang)
と呼ばれています。
その歴史は中国発祥説、日本発祥説など色々ありますが、各国で独自の進化を遂げ現在に至っています。
また、日本国内でも九州や島根県、山口県ではサトウキビの産地ということもあり、砂糖が添加された甘口の醤油が一般的に使用されています。
- タイのナンプラー
- ベトナムのニョクマム
- ラオスのナンバー
のように魚を発酵させた醤油もあり、その国や地域の気候や食材に合うものが自然と残っていったのでしょう。
様々な醤油がありますが、日本人には、日本人に合う、日本人のための醤油をぜひ取っていただきたいと思います。
それでは具体的にどのような醤油が良いのか、詳しく解説しましょう。
醤油や味噌、納豆は優秀な発酵食品
最近、腸に良い発酵食品ということでヨーグルトが大人気です。
多くの人にとって「発酵食品=ヨーグルト」になってしまっていますが、実は醤油や味噌、納豆なども立派な発酵食品です。
ヨーグルトは牛乳から作られていますが、日本の一般庶民が牛乳を摂取するようになったのは明治4年、皇室の方々が召し上がっているという報道がされて以降ですから、約150年しかたっていません。
それに比べて、味噌は室町時代、醤油は安土桃山時代には一般に広まっており、牛乳の3~4倍の歴史があります。
大豆自体は約2000年前に中国から朝鮮半島を経て日本にもたらされていました。つまり、牛乳に比べて大豆製品は日本の風土に合っており、より日本人に合った食材になっているのです。
東洋医学には「身土不二」(しんどふに)、今でいう「地産地消」(ちさんちしょう)の考え方があります。日本で収穫したものを食べることが、健全で健康な身体づくりに役立つのです。
本物の醤油とは?
身土不二ですから国産の大豆を使用することはもちろんですが、それだけで良いわけではありません。
本物の醤油は、良質の大豆を自然にゆだねて1~3年かけて作るものです。その年月があるからこそ、私たちの体内に澱(おり)のように溜まった毒素を排出できるのです。
また、醤油は、
- 大豆
- 小麦
- 塩
の3つで作られるものが基本です。
大豆と小麦を合わせて醤油麹(こうじ)を作り、それに塩と水を加えて仕込みます。大豆の量によって溜り(たまり)、濃口(こいくち)、淡口(うすくち)などに分かれ、白醤油になると大豆より小麦粉の量のほうがずっと多くなります。
これらすべてが、その地域に合った製法なのです。
偽物の醤油には注意
スーパーなどで販売されている安価な醤油は、残念ながらほとんど偽物でしょう。
成分を見ると、
- 脱脂加工大豆
- アルコール
- 果糖ぶどう糖液糖
- 酸味料
などといった添加物が含まれています。
脱脂加工大豆とは、大豆油をとったあとの絞りカスで、丸大豆をそのまま使うより旨みが出やすいという利点があります。
しかし、大豆油を取る過程で有害とされる薬剤が使用されており、人体に影響はないとされていても長期摂り続けることは避けたいものです。
アルコールも、本来なら発酵過程で自然にできるものですが、出来の悪い大豆や小麦を使うとうまく発酵せず、アルコール分が不足して長期保存ができなくなるため、添加しているのです。
醤油は醸造方式によって「本醸造」「混合醸造」「混合」に分かれますが、本醸造以外はアミノ酸や酵素分解調味液、発酵分解調味液を使用し、数か月で作られます。
化学調味料まみれの偽物醤油をずっと使ってて、健康が守れるでしょうか?
本物の醤油はどこで手に入るか?
本物の醤油は、あまり身近なスーパーでは取り扱いがないかもしれません。
などをはじめとした自然食品にこだわったお店なら、安心できる醤油が手に入るでしょう。
価格は偽物醤油の数倍しますから、躊躇されるかもしれません。しかし、調味料にだけはこだわってお金をかけていただきたいと思います。
おわりに
いかがでしたか?
日本の伝統調味料である醤油は、調味料であると同時に健康を守る健康補助食品でもあります。
腸をきれいにする発酵食品として、ぜひ本物の醤油をお使いください。
そうすることによって、当院で治療を受けられた時に治癒力が増し、短い期間で治療を終了させることも可能になります。
東洋はり灸整骨院で詳しくアドバイスさせていただきますので、身体の不調を感じている方はぜひ一度ご来院ください。