東洋はり灸整骨院の石丸昌志です。
今回は円形脱毛症ついてお話します。
AGAと円形脱毛症の違い
脱毛(抜け毛)の中でも、AGAと呼ばれる男性型脱毛症については研究が進んでいます。治療のための専門クリニックもたくさんありますが、円形脱毛症に関してはそれほど研究されていません。
その理由の一つはAGAと違い、髪の毛を生やす組織は残っているため、再度発毛しやすいからでしょう。
とはいえ、目につきやすく、特に数か所に円形脱毛が発生すると隠しようがなく、毎日を重い気持ちで過ごさなければなりませんし、帽子やウィッグで隠す人も多いと聞きます。
また、円形脱毛症はストレスが原因という考え方が広まっていますから、「精神的に弱い」というマイナスイメージを抱かれてしまうと、仕事にも差しさわりが出てくるかもしれませんね。
さらに、中には治らないばかりか脱毛部が広がってしまう場合もあります。そんなつらい状況から一日も早く抜け出すために、東洋医学の鍼灸施術を受けていただければと思います。
続けて、西洋医学と東洋医学の治療はどのようなものなのか、解説させていただきます。
円形脱毛症の施術は副作用が心配?
円形脱毛症は10円ハゲ・500円ハゲと呼ばれ、以前はストレスが原因と考えられていました。
現在ではもっと主要な原因として、自己免疫疾患であるという説が有力です。
ただ、自己免疫をコントロールすることはできませんし、そもそもなぜ外敵を攻撃するはずの免疫が自分の体を攻撃してしまうのかは原因不明のままです。
通常、西洋医学(病院)では副腎皮質ステロイド剤の外用、または直接注射をします。
ステロイド剤は一種の副作用として、毛深くなることがあります。
通常の皮膚疾患で使用されるものの場合は、皮膚の薄いところが毛深くなることが多いようですが、個人差が大きく毛深くならない人のほうが多いようです。
しかし、円形脱毛症のに使われるステロイド剤は毛を生やすことが目的ですから作用が強く、塗っている間は発毛しますが止めると生えなくなります。
一時的な治療としてはいいのでしょうが、
- 皮膚が萎縮(いしゅく)する
- 毛細血管が拡張する
- 皮膚の感染症にかかりやすくなる
といった副作用が報告されています。
さらに、それでも効果が見られない場合、紫外線の照射を行うこともあります。紫外線療法には皮膚がんの発症が疑われていますから、やはり長期にわたる治療は避けるべきでしょう。
円形脱毛症は体の異常を知らせるサイン
東洋医学では、体の表面に現れた症状は、あくまで原因があり、その結果として出てきたものという考え方をします。
円形脱毛症の場合も、症状が脱毛だけということはまずありません。
- 生理痛
- 生理不順
- PMS(月経前症候群)
- 末梢冷え性
- 低気圧による片頭痛
- 肩こり
など、多くの症状をかかえているものです。
東洋医学では、一人ひとりの諸症状から根本の原因を探り当て、そこから施術していきます。
東洋医学が考える円形脱毛症
円形脱毛症で当店にいらした方には、円形脱毛症の他にこんな症状がありました。
- Aさん:生理不順、末端冷え性
- Bさん:抵抗力が弱く風邪を引きやすい、朝起きると腰が重だるい、鼻炎
- Cさん:逆流性食道炎、蓄膿症、花粉症
- Dさん:肩こり、眼精疲労によるドライアイ、寝つきが悪く熟睡できない
円形脱毛症以外の症状はこれだけ違うのですから、鍼灸施術もそれぞれ患者さまによって扱うツボが違うのです。そして、適切な施術を行えば、こういった諸症状が同時に改善されていきます。
西洋医学のステロイド剤は即効性がありますが、副作用があり、塗るのを止めたら生えなくなる対症療法です。
東洋医学なら体の根元から変えていきますから、多少時間はかかっても、全身が健康になっていくのです。
西洋医学はパーツをみる
西洋医学は目に見える、現れた症状を叩く医学です。そのため、円形脱毛症という症状しか見ません。
例え、「生理痛がひどい。」「腰痛が重い。」と訴えても、「それは婦人科」「整形外科でみてもらって」と言われるだけです。
医科大学は専攻ごとの勉強ではありませんから、医師はすべての疾病や症状に対しある程度勉強はしています。
しかし、ある科の医師になってしまうと、それ以外の科のことは知識を得ようとすることもなくなり、自分の専門以外に関する問題は対象外として切り捨てられてしまうことも少なくないようです。
東洋医学は体を包括的に見る
しかし、東洋医学には元々人間をパーツごとに分けるという発想がありません。
「ある症状に対し、ある部位を押したら症状が軽くなった」というような経験の集大成による、本当の意味での臨床医学です。
一人の方のつらい症状は、これまでに何千人、何万人と同じように苦しんでおり、それを緩和する方法も古くから研究されているのです。
円形脱毛症に関する解説動画
おわりに
円形脱毛症のように、人目につきやすい症状を一日も早く治したいお気持ちはわかります。
すぐに効果があると謳われる薬やサプリメントなどについつい目がいっていまうかもしれませんが、それらは一時的な対症療法であることがほとんどでしょう。
東洋医学では根本原因を突き止め、再発しないよう鍼灸施術をしていきます。そして、円形脱毛症以外の症状も自然と良くなっていくのです。
今現在、円形脱毛症でお悩みでしたら、ぜひ東洋はり灸整骨院にご相談ください。一人一人に合った適切なアプローチで、円形脱毛症、そしてその他の症状の改善を目指しましょう。