東洋はり灸整骨院の石丸です。
本日は、アンチエイジング「皮膚のたるみの改善」についてお話いたします。
皮膚のたるみは諦めるしかない?
西洋医学(病院)では、「皮膚のたるみは皮膚そのものの老化によるものであり、改善はできない」という前提の元、整形手術などを行います。
しかし、東洋医学ではそのような考え方はしません。
- 「加齢とは何か?」
- 「なぜ人によって違うのか?」
と考えるのが、東洋医学です。
これから詳しく解説していきましょう。
老化は腎の弱りから
東洋医学では、皮膚のたるみや老化は「腎の弱り」によるものと考えています。
しかし、東洋医学でいう「腎」と西洋医学の「腎臓」は若干違います。
西洋医学の「腎臓」
西洋医学では、腎臓の働きは、
- 「老廃物を尿として排出する」
- 「血圧の調整をする」
- 「造血ホルモンを分泌する」
- 「骨の合成に必要なビタミンDを作る」
などの働きがあるとしています。
東洋医学の「腎」
東洋医学の「腎」は、上記の働きに加え、
- 生殖
- 成長
- 発育
- 免疫
などの機能を持つ「生命の根源」です。ここでは便宜上、「腎臓」という表現で統一します。
赤ちゃんが大人に成長していく時は、地面に対し重力に逆らって上へ上へと伸びていきます。これが腎臓の働きです。
腎臓が弱ってくると、重力に逆らう力が弱まります。体がどんどん地面に向かって下へ行き、
- 身長が低くなる
- 腰が曲がる
- 皮膚がたるむ
- 頻尿になる
といった、いわゆる老化現象になっていくわけです。
東洋医学では、腎臓の力の強さがその人の一生を決める生命線と捉え、腎臓の力を上げることで重力に負けない力を作るための施術を行います。
表面上の美しさのみを追求する整形手術
西洋医学では、皮膚のたるみを皮膚そのものの老化や劣化、重力による下垂と考えています。
そして、「特に、顔はたるみを見えなくすればいい」というまことに対症療法的な発想で整形手術を行うのです。
- たるんだ部分を切る
- 特殊な糸で引っ張り上げる
- 美容成分を注入してふっくらさせる
などして表面上のハリを保つという乱暴な方法で、短時間のうちに悪い部分を見せなくしようというのが整形手術の考え方です。確かにすぐ効果が実感できるのは嬉しいものですが、後になって後悔する方もいるでしょう。
- 麻酔の後遺症や切った後の縫合方法が悪くガタガタになってしまった
- 注入した薬剤が合わず、その部分の形が崩れてきた
などという体験談はいくらでもありますね。
しかも、肌はその人の体質や生活習慣によってたるむ部分が違います。その体質を改善しないまま手術で切除しても、また同じ部分がたるんでくるものです。
しかし、東洋医学は違います。一人一人の体質をみて、根本原因からアプローチするのが、東洋医学なのです。
西洋医学と東洋医学の違い
西洋医学では骨の老化現象は骨粗しょう症で骨の内部組織の密度が低下すること、女性ホルモンの減少によるカルシウム不足が原因と考えます。
また、皮膚の老化は加齢や活性酸素による細胞老化とコラーゲン不足、重力によるものとしています。
腎臓の老化という考え方はなく、たんぱく質や塩分の摂りすぎなどによって長期にわたり負担がかかり、機能が低下すると考えられています。
西洋医学では腎臓の働きを「体内の老廃物をろ過する臓器」と捉えているため、それを数値で表した「腎機能」が腎臓の健康度のバロメーターとなっているのです。
東洋医学の考え
一方、東洋医学では、老化現象を皮膚、骨、臓器などと分けて考えることはありません。
「腎」を生殖・成長・発育・免疫などの機能を持つ「生命の根源」と捉えているため、腎の機能を正常にすることが健康に老いるために必要なことと考えています。
「皮膚のたるみ」という目に見える症状も、原因を探っていくと加齢によるものであったり生活習慣の乱れによるものであったりします。
その違いを見分けられるのは、東洋医学が全身をみて施術する医学だからです。
最強の老化予防 アンチエイジング法 動画解説
具体的な方法は以下の動画で説明しています。
ぜひ併せてご覧いただき、健康的なお肌を目指しましょう。
おわりに
人間の本当の寿命は120~130歳だといわれています。
- 子供の頃から栄養をしっかり摂る
- 運動を定期的に行う
- ストレスを貯めない人生を送る
などを心がけた場合、新陳代謝を行う細胞がなかなか老化しないため、そのくらいまで生きられるそうです。
腎が健康であれば新陳代謝も正常に行われ、皮膚のたるみの速度を遅らせることも可能ということですね。
自然に、健康に、美しく老いるために、ぜひ東洋医学の鍼灸を受けていただきたいと思います。