皮膚に現れるいわゆる「皮膚病」には様々な症状があります。
- ニキビ
- 湿疹
- 蕁麻疹(じんましん)
- アトピー性皮膚炎
- イボ
など、慢性的な症状で悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。
「皮膚科で薬をもらったけれど、塗るのを止めると再発する」と東洋はり灸整骨院に来店される方も多いです。
そこで、本日は東洋医学による皮膚病をの改善法について、詳しくお話させていただきます。
西洋医学(病院)の皮膚科でステロイド外用剤や抗アレルギー薬などを処方されても思うような効果が出ない方は、ぜひ本記事をご覧ください。
皮膚は体のごみ捨て場
はじめに、なぜ皮膚病が起こるかについて解説します。
現代は、環境や食生活が非常に乱れています。
- 大気汚染物質
- 農薬
- 加工食品の添加物や保存料
などを完全に避けることはできません。どんなに気をつけていても、毒物はいつの間にか体内に侵入してしまいます。それらを肝臓や腎臓が解毒・排泄できれば、便や尿となって出ていき、体内に滞留することはありません。
しかし、皮膚病の方の場合、肝臓や腎臓の機能が低下しており、体内にずっと毒素が残ってしまいます。
イメージはところてん
たとえると、「ところてん突き」のような状態になるのです。「ところてん」を「ところてん突き」に入れて突き出すと、細いひも状になって出てきますが、あのような状態です。
毒素(ところてん)が押し出されて出てきたのが、皮膚病なのです。
ですので、皮膚に押し出された毒素だけを取り除いても、根本の毒素がなくならなければ症状は改善されないのです。
そこで東洋医学では、肝臓と腎臓系の経絡やツボに鍼灸を行い、これらの臓器を強くすることで皮膚病を改善していきます。
便・瘀血も毒素の一種
先ほどお話した添加物や保存料のほか、便や瘀血(おけつ)も毒素の一種です。
ひとつずつみていきましょう。
便秘
実は、お肌のトラブルで悩む方の多くが便秘の症状をお持ちです。
便秘が続くとその毒素が腸壁から血液に入り込み、全身にまわります。その毒素が皮膚病となって出てくるのです。
ですので、便秘の施術をすることで毒素が便と一緒に排泄され、皮膚病も改善していきます。
瘀血
また、瘀血をよくすることでも皮膚病が改善する場合があります。
瘀血とは西洋医学でいう「うっ血」や「血行障害」のことです。
瘀血は生理痛や子宮筋腫、子宮内膜症など婦人科系の疾病の原因となります。その他、出血しやすい、下腹部が張る、冷え性、ほてりなどの症状が出ることもあります。
瘀血を取り除き血の流れを良くすることで、皮膚病の症状もよくなります。生理が終わると肌の状態が良くなるのは、汚れた血液が排出されるからです。
毒を押し出すのは3つの要因
皮膚病で、「ところてん」の「ところてん突き棒」に当たるものは何でしょうか?
東洋医学では主に、
- ストレス
- 怒り
- お酒
の3つと考えています。その理由は2つありますので、ご説明します。
1.肝
五臓六腑のうち「肝」(かん)が毒を押し出していると考えられています。
ここでいう「肝」は西洋医学でいう「肝臓」とは違います。言葉で表現するのは少し難しいのですが、肝は樹木にたとえられます。上に、外に広がるエネルギーとでも言いましょうか。
肝が強くなりすぎると、
- イライラ
- 頭痛
- 不眠
- 目頭の腫れ
などの症状が起こります。
ストレスや怒りというのは交感神経が優位になっている状態です。すると肝の力が強くなりすぎ、ところてん突きをぐっと押してしまうのです。
これを「肝火上炎(かんかじょうえん)」といいます。
生理前にイライラしたり、怒りで体が熱くなったりするのも肝のパワーが強くなりすぎているからです。
2.お酒
そしてもう一つの原因がお酒です。
お酒も少量であれば、副交感神経が優位になり、血管が拡張し血行が良くなります。ところが、適量を超えると交感神経が優位になり、肝火上炎の状態になります。
よくお酒の席で声が大きくなったり、喧嘩っ早くなるのはそのせいです。こんな時に、ところてん突きがぐっと押されてしまうのです。お酒を飲んだ翌朝にニキビができたり、炎症を起こす人も多いのではないでしょうか。
このように、様々な原因で毒が押し出されているのです。
皮膚病と呼吸器の関係
東洋医学では、皮膚は呼吸器(肺)や消化器(胃や腸)と密接な関係があるとされています。
例えば、アトピー性皮膚炎と喘息は東洋医学的には同じ原因があると考えます。
肺は宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)を司るといわれます。宣発とは広く隅々まで巡らせる、粛降とは外気を吸い込んで気を降ろすことです。
瘀血や肝火上炎のためにこの機能が失われると、鼻炎や鼻づまり、咳などが生じたり、皮膚に影響が出てきます。
ですので、
- 呼吸器(肺)の機能を高めることで瘀血や肝火上炎が治まり
- 皮膚をきゅっと引き締められるようになり
- 「ところてん状」に毒素が出るのを防ぐようになる
というのが東洋医学のやり方です。
ただしアトピー性皮膚炎の場合は、いわゆる現代病の一つで五臓のどの臓器も原因になりうると考えます。これまでお話した東洋医学だけで根本改善させるのは難しいとされています。
しかし、呼吸器や肝臓・腎臓への鍼灸施術を行うことで、症状が出にくくなります。アトピーはなおらないものと諦めず、希望を持って改善を目指していきましょう。
東洋医学による皮膚病改善法 解説動画
こちらの動画は、私が究極の治し方だと考えている皮膚病の改善法です。ぜひ参考にしてください。
慢性蕁麻疹を改善されたお客様の声
おわりに
今回は皮膚の症状についてお話させていただきました。
- 「ストレス」
- 「怒り」
- 「お酒」
この3つが皮膚病を改善するためのキーワードです。
また、肝臓や腎臓、呼吸器の機能を強め「毒素が溜まらない体」、「毒素を解毒し排泄できる体」に作り上げるのが東洋医学の真髄です。
皮膚病は、西洋医学の塗り薬などの対症療法では一時的な効果しかありません。また、副作用が出たり段々効果がなくなってしまうこともあります。皮膚病でお悩みの方は、東洋医学専門院に相談することをお勧めします。
東洋はり灸整骨院でも、これまでに多くの皮膚病にお悩みの方を改善してきました。
- 蕁麻疹
- 吹き出物
- 湿疹
- アトピー性皮膚炎
などの施術には多くの実績があり、一人一人に合った最善の鍼灸施術をしております。
つらい皮膚病から一日も解放されるよう、スタッフ一同全力でお手伝いいたします。ぜひご相談ください。