東洋はり灸整骨院の石丸です。
今回は、1つのツボを刺激するだけでセルフケアできる「肩こりのツボ」をお教えいたします。
肩こりでお悩みの方はぜひ参考にしていただければと思います。
肩こりは国民病
肩こりは日本人の国民病といっていいほど、多くの方が悩まされています。
- 「肩こりがひどくて頭痛がする。」
- 「あまりに痛くてペンが持てないこともある。」
- 「肩や首のコリで集中力がなくなり、1日中ぼーっとしてしまう。」
たかが肩こりと思っているうちにどんどん症状が悪化し、仕事や勉強の妨げになったり、家事もままならなくなってしまうこともあります。また、肩こりは揉めば揉むほど硬くなるといわれます。
肩こりでお悩みの方はマッサージに行かれたり、自分でマッサージをしたりする方も多いかもしれませんが、実は逆に症状を悪化させてしまう可能性もあるのです。
マッサージは強いほうがいい?
「ペンだこ」というのをご存知でしょうか?
いつもペンが当たっている部分の指の皮膚が、厚く硬くなった状態のことです。
肩こりも同じで、刺激を与えすぎるとその刺激から皮膚を防御するために、硬くなってしまうことがあるのです。
ですので、「マッサージは強くて痛いほうが良い」と思っている方は、肩こりを悪化させているのかもしれません。
硬く張っている肩まわりをグリグリと押してもらうと気持ちいいと感じるかもしれませんが、注意も必要ということを覚えておいてください。
楽枕の場所と刺激法
肩こりのツボはたくさんありますが、今回は「楽枕(らくちん)」について解説します。
このツボは複数ありますが、比較的探しやすく、セルフケアしやすい場所をお教えします。
下記の動画をご覧いただきながら探すとわかりやすいと思います。
場所は、手の甲の側、薬指と小指の間にあります。
反対側の指を使って、大体の位置を薬指側や小指側に押してみてください。一番痛いと感じたところが、「楽枕」のツボです。
このツボを丁寧にグリグリと刺激しながら、首をゆっくり前後左右に動かしてください。経絡を通って肩まで刺激が届き、肩こりが緩和されていきます。
左肩のコリは左手、右肩のコリは右手の楽枕を押してください。
また、このツボは寝違えて肩や首が痛い時にも大変良く効きますので、お試しください。
肩こりを根本的に改善するには?
この楽枕は効果が高く、一時的にはコリがなくなります。肩の緊張がほぐれることで血行が良くなり、つらい症状が和らぐと思います。
しかし、この刺激だけでは根本的な解決にはなりません。やはり肩こりの原因は人によって違います。
西洋医学(病院)では、肩こりの原因は、
- 肩の血行不良
- 筋肉疲労
- 末梢神経のダメージによるもの
と考え、それ以外の部分は見ません。
整形外科で異常がみられないと脳神経外科や神経内科を紹介され、原因不明のまま内服薬や湿布の処方だけで終わってしまうケースもよくあります。
湿布薬は皮膚がかぶれやすく、飲み薬は消炎鎮痛薬や筋弛緩薬、ビタミン剤など、一時的には効果があっても薬をやめると肩こりがぶり返しまうでしょう。
東洋医学の考え
しかし、東洋医学では、
- 「なぜ血行不良になったのか?」
- 「筋肉の疲労が取れないのはなぜなのか?」
といったことを要視し、その原因を探っていきます。
肩こりの原因は複雑
肩こりは、生活習慣、食生活、姿勢などが相互に影響し起こるものです。
血行不良一つとっても、脂っこいものや添加物を過剰摂取して血液がドロドロになっている場合もあれば、栄養不足で体が冷え、血液の循環が滞っていることもあります。
日常的なクセや環境は自覚しやすいのですが、体内のことはなかなか気づかないものです。知らず知らずのうちに肩こりの原因を自ら作り出し、慢性化してしまうこともあるのです。
肩こりを根本改善するには、東洋医療専門院へ行くことが一番だと思います。
おわりに
いかがでしたか?
今回はつらい肩こりの症状を緩和できるツボ「楽枕」をご紹介しました。
肩こり以外にも寝違えの痛みや二日酔いにも効果的とされております。特に慢性的な肩こりに悩む方は、ぜひセルフケアを試してみてください。
また、根本改善をご希望されるのであれば、東洋医学専門の東洋はり灸整骨院にお越しください。全身を整える鍼灸施術によって、肩こりは改善されるものです。
これまでにも肩こりに悩む多くの方を施術し、多くの喜びの声をいただいております。ぜひご相談ください。