東洋はり灸整骨院の石丸です。
本日は、腰痛によく効くツボ「通里(つうり)」について解説します。
腰痛に悩まされる人が多い理由
腰痛は二本足で立って生活する以上、避けられない症状だといいます。
腰椎の第4、第5腰椎は上半身の負荷を支える最も重要な部分ですが、動きやすくするために骨格組織がそれほど密ではありません。
そのため、第4、第5腰椎に非常に負担がかかり、そこから腰痛になりやすいのです。
一般的な腰痛の対処法
そんな身近な症状のため、皆さんは自分なりの対策を取っていると思います。
- 湿布を貼って安静にする
- 整形外科に行って、レントゲンを撮ってもらう
- 腰痛防止のサポーターやコルセットで対症療法をする
などが一般的でしょうか。
これらの対応は間違いではありません。ですが、腰痛だからといってなかなか一日安静にはできませんし、動けば必ず腰を使うものです。
また、
- カイロやマッサージへ通う
- ストレッチや運動をして血の巡りをよくする
という方もいるでしょう。ですが、炎症を起こしていることがほとんどなので、逆効果になることが多いといわれています。
また、整形外科では薬物療法として筋弛緩剤や抗炎症薬を使用したり、ブロック注射で神経を麻痺させるなども行われますが、それによってさらに悪化する危険性があります。
ですので薬やコルセットなどに頼らず、東洋医学の施術法である簡単なツボ刺激でケアしてあげてはいかがでしょうか。
東洋医学は全身をみる
腰痛の原因としてよく挙げられるのが、以下のことです。
- 姿勢が悪い
- いつも同じ側の肩にショルダーバックをかける
- 椅子に座ると脚を組むくせがある
- 長時間座りっぱなし
- 重い荷物の移動作業が多い
また、腰痛といっても人によって出方や痛み方は様々です。
- 歩いている時に痛くなる
- 長時間立っている時に痛くなる
- 仰向けで寝ている時に痛くなる
- 朝から痛い
- 夕方になると痛くなる
といった方もいますし、人によって腰痛の強さやタイミング、時間も違います。
そのため東洋医学では、腰痛以外の症状にも注目します。腰痛自体は骨の構造上どうしても起こりやすいものですが、実はそれ以外の原因もたくさんあります。
例えば、
- 生理痛などの婦人科系
- アレルギー
- 冷え性
- 胃腸障害
- 片頭痛
などの症状がある場合は、腰痛の原因は骨の構造以外にもある可能性が高く、腰だけを揉んでも良くならないのです。
このように様々な症状に注目し、根本の原因を見つけ出して施術していくのが東洋医学です。
腰痛に有効なツボ 「通里」
通里(つうり)は、主にねじったり曲げたりすると腰が痛む場合に使用するツボです。
実はこのツボは色々な痛みに応用して使えます。
- 側頭部
- 肩
- 胃
- 坐骨神経
- 下腹部
- 生理の痛み
などにも通里は効果があります。
腰痛は腰そのものに疾患があるわけではありません。全身の状態を反映して起きているのですから、通里は腰痛専用のツボではなく、腰痛を起こす根本の原因によって起こる諸症状に良いのです。
通里の正確な場所
通里の正しいツボの取り方を解説します。
まずはこちらの動画をご覧ください。
こちらの動画を見ながら、ツボの位置を確認してみてください。
人によって微妙に位置は違いますので、ぐりぐり指圧して痛い部分を探し、その部分の前後左右をグッと押して一番痛い部分があなたの「通里」です。
文字で書くと、手のひらを上にし、小指からひじの方に伝っていくと手首下の骨に当たります。手首の近くにある出っ張った骨の下側にあります。
東洋医学は腰痛になりにくい体を目指す
東洋医学では、患部のみの施術は行いません。
例えば、姿勢が悪くて腰痛になっている場合、姿勢を悪くする原因が何かを探ります。
その原因へアプローチしながら通里にも刺激を与えることで、腰痛だけではなく、生理痛や肩こりなどの諸症状にも効果が出るのです。
根本原因を施術することで、その場しのぎの施術ではなく、腰痛になりにくい体作りができます。
マッサージや湿布では、根本原因はそのままですから、一時的に痛みが取れても数日後にはまたぶり返してしまうのです。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、腰痛の症状を緩和する「通里」というツボを紹介しました。
腰痛など腰の症状をはじめ、不眠・めまい・心臓病などに有効なツボです。簡単にできる場所ですので、気になった時にお試しいただきたいと思います。
しかし、これはあくまで対症療法です。根本的な原因を改善し、腰痛になりにくい体を作ることが大切です。
東洋医学なら薬や器具、手術などに頼ることなく健康的な体を目指すことができますので、東洋はり灸整骨院のような東洋医学専門の鍼灸院へ伺うことをお勧めします。
当店にも腰痛に悩む多くの方が見られ、根本改善を目指し一緒に取り組んでおります。ぜひ一度ご相談ください。