肩こりや首こりにも有効なツボ – 通里(つうり)

男性
  • 「一日が終わると肩がパンパンに張っている」
  • 「つらくていつの間にか肩を揉んでしまう.」
  • 「肩こりがひどくてイライラして、何にも集中できない」

といった肩こりの症状でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。

今回は、そんな肩こりに有効とされる、自分でできるツボをご紹介しましょう。

肩こりなどに有効なツボ 通里

今回ご紹介するのは、腰痛のツボとして知られている通里(つうり)です。

肩こりのツボとしてはあまり知られていませんが、実は肩こりにも効果があります。

肩こりの症状を緩和するツボは他にもたくさんあるのですが、通里はセルフケアしやすい位置にありますので、ぜひ覚えていただければと思います。

通里の正しい位置と刺激方法

まずは通里の正しい位置を覚えましょう。

ツボの位置や刺激方法はこちらの動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ツボの場所

通里は腕と手首の間にあります。手のひらを上に向け、小指から肘のほうに指をなぞっていくと、手首のそば、肘方向に骨があります。その骨の下にあるのが通里です。

分かりにくければ、手のひらを上に向け、小指側の手首の関節にある横シワから指1本(1寸)分肘の方向に行ったところと覚えてもよいでしょう。

通里

通里の位置

刺激方法

大体の位置を取ったら、その付近をグリグリ指で押してみましょう。痛いところがあればそこが通里ですので、指でぐっと刺激します。

ツボは日によって微妙に位置がずれることがありますので、目で覚えるだけでなく、実際に押して痛いところを刺激するようにしてください。

通里は横の痛みに有効

男性

通里は肩の後ろより横の痛みや違和感に対して効果が高いです。

当店で肩こりの方へ通里のツボを使う時には、

  • 右肩の痛みには、左腕の通里
  • 左肩の痛みには、右腕の通里

から施術します。

ご自宅などで行う場合は、通里をグリグリ刺激しながら、首を前後左右にゆっくり動かしてください。すると肩こりのつらい症状がだんだん和らいでいくのがわかると思います。

その他の症状にも有効

また、通里は、

  • 腰痛
  • 坐骨神経痛
  • 腹痛

にも有効とされていますので、これらの症状でお悩みの方もぜひお試しください。

肩こりだけをみないのが東洋医学

肩こりで悩んでいる方は、別のお悩みの症状があるのではないでしょうか。

例えば、

  • 頭痛
  • 首のこり
  • 腰痛
  • 生理痛
  • 生理不順
  • 手足の冷え
  • 下痢
  • ニキビや吹き出物
  • アトピー
  • 鼻炎
  • 喘息

など、何らかの不調に苦しんでいる人は多いものです。

西洋医学の治療

西洋医学(病院)では、それぞれを全く別の疾患や症状と考え、各科に分類して治療を行います。

大病院なら各科で連携することもできますが、一般のみ療所や病院では専門外の症状に関しては多少の知識しかなく、薬で済ませることがほとんどです。

東洋医学の視点

しかし、東洋医学には各症状を切り離して考えるという視点がありません。

肩こりでもアトピーでも冷え症でも、すべては何らかの根本原因があって出てきているのだと考えます。

そのため、肩こりの対症療法も行いますが、基本的には全身をみて、体の根本原因から改善していくよう施術を行います。すると肩こりだけでなく、すべての不調が段々良くなっていくのです。

根本原因を改善しなければ、肩こりという症状はなかなか改善しないのです。

肩こりになりにくい体作りを!

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「肩こりは運動不足が原因だから、運動すれば改善する」と思っている方も多いかもしれません。

しかし、スポーツマンに肩こりがないと考えるのは早計です。彼らはスポーツ後のメンテナンスをしっかりしているから肩がこらないのであって、アフターケアをしなければ私たち以上に肩がこるものです。

もちろん適度な運動は血行を良くしたり、酸素を多く体内に取り入れることもできるため、健康には非常に良いことです。しかし、そのために嫌々するのではストレスになり、また別の不調が出てきます。

もちろん無理に運動をしなくても、東洋医学の力で改善することが十分可能です。体内の気を整え、心身を健康に保つために東洋医学を活用してください。

ツボ押しは対症療法?

通里への刺激は確かに肩こりに期待できますが、やはり対症療法であり、根本的に改善しているわけではありません。

東洋医学ではツボを押さなくても肩こりから解放されるよう、全身をみて根本原因にアプローチします。

遺伝的体質や食生活、生活習慣など原因は一人一人違いますので、一番よい施術を行います。西洋医学のように、どの方にも同じ薬使うといったことはありません。

ですので、病院や他の鍼灸院へ行っても一向に肩こりの症状が改善されない場合、ぜひ一度東洋医学専門の鍼灸院を訪れてみてください。

おわりに

いかがでしたか?

今回ご紹介した通里は気になった時に簡単に押せる位置にあります。セルフケアもしやすいので、お時間のある時に試してみてください。

そして、本当に肩こりから解放されたいのであれば、ぜひ一度東洋はり灸整骨院にご相談ください。

不快な痛みから解き放たれるよう、スタッフ一同全力でサポートさせていだきます。