腰痛などに有効なツボ – 委中(いちゅう)

委中

東洋はり灸整骨院長の石丸です。

本日は、つらい腰痛を緩和するツボ「委中(いちゅう)」についてお話させていただきます。

日本人を悩ませる腰痛

女性

腰痛は年配の人によく起こる症状ですが、近年は若い10代、20代の方でも腰の痛みに悩まされている人が多いです。

腰痛があると行動が限定されてしまいますし、ひどいと横になっている時も痛みます。

  • 「朝、目が覚めた時点で痛みが走る」
  • 「仕事でパソコンをしていると重だるくなるが、どうにもできない」
  • 「運動すれば良いと思うが、その運動が痛みでできない」
  • 「バスツアーで腰が痛くなって、まわりに迷惑をかけた」

とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

「この腰痛がなければどれほど快適に人生を送れるか…。」とため息も出てしまいますね。

そんな腰痛を緩和するツボと、東洋医学では腰痛をどう施術するのか、について解説していきましょう。

腰痛に有効とされるツボー委中(いちゅう)

この委中は腰痛の特効ツボで、東洋医学の鍼灸では必ずといってよいほどこのツボに刺激を与えます。

委中について 動画解説

委中の取り方は、まずこの動画をご覧ください。

委中の場所

委中

脚の後面、膝を曲げるところに横シワが入りますが、その線のちょうど真ん中が委中です。

とてもわかりやすい位置にあり、左右の脚対称にあります。

「腰のツボは腰にある」と考えている方も多いと思います。ですが、このツボは腰から離れた脚の部分にあります。

東洋医学では、「からだ全体はつながっており、経絡という流れに沿って気(エネルギー)が流れている」という考えます。腰と委中は経絡でつながっているので、位置が離れていても問題ないのです。

ツボの刺激方法

委中のツボはやや押しにくい場所にあるので、できればうつ伏せになって、どなたかに押してもらうと良いでしょう。委中への刺激は腰によく効きますので、少し力を入れてグリグリ押してもらってください。

ツボは親指を使い、その親指をまっすぐにして反るような感じにし、体重をかけてもらいます。

指先だけで押したり、親指の第一関節を曲げて押すと指を傷めますので、ご自分で行う時も注意してください。

また、ツボに対して垂直に押さないと力が分散してしまいますので、垂直に押すようにしましょう。

東洋医学は体全体を包括的にみる

委中というツボは腰痛の症状を軽くしてくれる、非常によいツボです。

しかし、腰痛の根本原因は腰にあるのではなく、からだ全体のバランスや気の流れの乱れ、体質も深く影響しているなど原因は様々です。

たとえば、胃腸が弱くて前かがみになりやすいために起こる腰痛の場合、腰だけに鍼灸施術してもその場しのぎとなります。この場合は胃腸を治せば腰が曲がらなくなり、腰痛からも解放されます。

西洋医学の腰痛治療

西洋医学(病院)では、腰痛の原因は腰の骨や筋肉、周囲の神経にある考えることがほとんどです。そのため、湿布やマッサージなどの施術も腰中心に行います。

確かに直接の原因は腰の骨や筋肉、神経にあるのかもしれません。

病院をはじめ整体やカイロなどの施術を受け、一時的に良くなってもすぐにぶり返すので「腰痛は仕方がないもの」と考えがちですが、それは施術法が間違っているからかもしれません。

東洋医学の施術

ですが、東洋医学では「なぜその部分に痛みが起こるのか?」ということを考えます。

腰痛の根本原因を探るため、カウンセリングに時間をかけ、腰痛以外の部分で不調を感じる部位や症状をすべて洗い出します。そこから根本原因にアプローチしていくのです。

そうすることによって、腰痛と同時にその他の症状も少しずつ改善され、健康な体を取り戻すことができます。これが東洋医学なのです。

おわりに

いかがでしたか?

今回ご紹介した膝裏の委中というツボは、腰痛の緩和に効果が期待できますので、ぜひお試しください。

しかし、委中だけでは腰痛の根本改善にはなりません。あくまで対症療法ですので、腰痛を起こしにくい体作りを目指してください。

それには東洋医学専門の鍼灸院で施術を受けるのが一番です。

東洋はり灸整骨院でも腰痛に悩む方の症状を改善してきた実績がございますので、ご自分に合った施術をお望みの方は、ぜひ一度ご相談ください。