最近話題のストレートネック。パソコン操作の増加や、スマートフォンの普及による現代病と言われています。
- 「目が極端に疲れる」
- 「肩こりがひどすぎる、吐き気がする」
- 「頭痛が酷く集中力が無くなってきた」
このような症状で悩む、比較的若い方が増えているようです。
レントゲンで検査されるストレートネックですが、東洋医学の鍼灸施術で症状が改善することをご存知でしょうか。
このストレートネックについて西洋医学と東洋医学の考え方の違いについてみていきましょう。
ストレートネックの症状
- 頭痛
- 肩こり
- 首が痛い
- 背中が痛い
- 目が疲れる
などのつらい症状を感じて、整形外科へ行き、首のレントゲン撮影をして「ストレートネックですよ。」とみ言われた方は多いでしょう。
新聞やテレビなどのメディアで取り上げられることも多く、自分で「ストレートネックかも?」と疑っている方もいらっしゃるようです。
ストレートネックの原因
首の骨は頭蓋骨の重みを分散するため、自然なS字カーブを描いているものです。しかし、無理な前屈姿勢を長く続けることによって、湾曲がなくなりまっすぐになってしまうのです。
スマートフォンやパソコン操作のうつむき加減の姿勢を、長時間続けることによって起こると考えられています。
整形外科では、理学療法として軽いマッサージをしたり、スマホの使い過ぎを注意されるくらいが現状のようです。
検査結果は、症状と一致しない?
整形外科で医師から告げられると、
- 「自分はストレートネックだから仕方がないな…。」
- 「症状があるけど、ストレートネックだから治らないのかな…。」
と思われるでしょう。
ですが、ストレートネックのままの状態でも問題ありません。骨の形態はあまり関係ないのです。
その理由は、レントゲンなどの画像み断は80%あてにならないということです。整形外科学会では「80%の患者は画像結果と症状が一致しない」と発表しています。
画像結果と症状は80%一致しないので、肩こり、頭痛、目の疲れなどの症状があることとストレートネックは関係ない可能性も高いということです。
動きをみる東洋医学
人体は常に、動いています。しかし、レントゲンなどの画像は、静止画です。静止画像では人間の働きを見ることができないのです。
症状は、人の動きと切っても切り離せません。
例えば、
- 「ここの筋肉がよく動いているな」
- 「ここの筋肉の血流はいいな」
- 「ここの筋肉に神経がしっかりいっているな」
といった具合です。
東洋医学が重要視しているのは、人体の働きです。
人の動きには多少の癖はありますし、重力の中で生活をしているので、椎間板が縮んできたり、スポーツの影響でストレートネックになってしまうこともあるでしょう。しかし、体の動きが正常なら症状は出ません。東洋医学は、体の動きを正常に整えて症状を改善していきます。
パソコンやスマホが悪いわけではない
首の骨の湾曲が少なくなるストレートネックだとしても、全員に不快な症状が出るわけではありません。
たとえば、
- 「私は、パソコンをするから肩がこるんです。」
- 「スマホをする時間が長いから頭が痛いんです。」
と言う人がいます。しかし、パソコン・スマホをしている人みんなが肩こり、頭痛に悩んでいるわけではありませんね。パソコン、スマホは悪条件の一つであり絶対条件ではないのです。
全身の不快な症状にアプローチ
東洋医学は、
- 鍼灸
- 漢方
- 食事療法(薬膳)
- 運動療法
などを組み合わせた、中国4000年、日本国内でも1500年以上の歴史がある医学です。そして、東洋医学は肩こりだけではなく、全身の症状に注目し、同時に施術していきます。
古来から伝わる伝統的なカウンセリングを用いて、患者さんの体をみると、
- 生理痛
- 生理不順
- 冷え性
- 慢性胃炎
- 逆流性食道炎
- 風邪をひきやすい
- 呼吸器系が弱い
- アレルギー性鼻炎がある
- 花粉症がある
- 便秘気味
などの様々な症状を持ち合わせていることが分かります。
女性の場合は、
- 卵巣嚢腫(のうしゅ)
- 子宮筋腫
- 内膜症
などの婦人科系の症状で悩んでいる場合もあります。これらに異常があると、肩こりや腰痛、頭痛が起こりやすい体質だと分かるのです。
このように体全体を包括的にみて、大元の原因を見つけ、鍼灸施術をしていけば、ストレートネックが原因と思い込んでいた不快な症状はおのずと改善していくのです。
ストレートネックについての解説動画
おわりに
- ストレートネックの状態でも問題はない
- 東洋医学が一番重要視しているのは「人体の働き」
- パソコン、スマホは悪条件の一つであり絶対条件ではない
これらのことをぜひ覚えておいてください。
そして、肩こり、頭痛などの不快な症状が、ストレートネックが原因と言われた方、原因不明の症状にお困りの方は、ぜひ鍼灸・漢方などの東洋医学を選択肢に入れてほしいと思います。
東洋医学の専門鍼灸院である当店にもご相談ください。スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。