授かった命を突然失うことは、想像を絶する苦しみと悲しみです。自分を責め、産まれてくるはずだった赤ちゃんへの罪の意識に苛まされ、身も心もボロボロになってしまいます。
東洋医学専門の鍼灸院である東洋はり灸整骨院では、このようなつらい思いを何度もされている女性の手助けをしております。
そこで今回は、「何度も流産してしまう体質を変えられるのか?」というテーマでお話しします。流産、特に習慣性流産で苦しんでいる女性にぜひ読んでいただきたいと思います。
西洋医学では流産は原因不明
実は、西洋医学では、流産の原因は特定できていません。12週くらいまでは胎児の染色体異常、それ以降は母体側に原因があることが多いとされ、
- 黄体ホルモンの分泌量不足
- 子宮内膜機能不全
- 高プロラクチン血症
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
などが可能性としてあげられています。
また、切迫流産と診断されると入院または自宅で出産まで安静にしていなければなりません。
出血止めの投薬と安静にしていることによって出産は可能といわれていますが、ある産婦人科は約半数が流産してしまうと述べています。
流産の確率は全妊娠の15%前後と高いのに、安静にしているしか手立てがないのは、
- 受精し着床した状態を保つにはどういう条件が必要なのか?
- なぜ受精卵が定着し育たないのか?
という根本的な原因を追求していないからです。
しかし、東洋医学なら流産しやすい原因を特定できます。このことについて、詳しく解説しましょう。
流産しやすい女性の共通点
東洋医学では、流産の施術法が1000年以上前に確立していました。
習慣性流産を「妊娠数堕胎(だたい)」「滑胎(かつたい)」といい、子宮は「腎」が司っているという考えから、流産になる原因は「腎虚(じんきょ)」が最大の原因であると捉えています。
腎とは
「腎」とは西洋医学の腎臓を含めた、生命の根源、生きていくためのパワーです。
虚とは
「虚」とは力がない、マイナスという状態のことで、パワーが弱いために新しい生命を保てず、せっかく授かった受精卵が流れてしまうと考えられています。
そのほか、
- 栄養不足の「血虚(けっきょ)」
- エネルギー不足の「気虚(ききょ)」
などが併せて起こることが多いようです。
ここまでわかっているので、東洋医学で習慣性流産を改善することができるのです。
東洋医学で体質を改善しよう
習慣性流産でお悩みの方のカウンセリングをすると、様々な症状を抱えている場合が大半です。
- 疲れやすい
- 元々不正出血があった
- 胃腸が弱い
- 足が冷える
- 頭痛持ちである
- 腰痛がある
- 肌荒れがひどい
- 体がほてる
など、すべてが流産と同じ原因からきている症状なのです。
こういった症状から根本原因を探り当て、一人一人の体質に合わせて鍼灸施術を行い、「腎」のパワーを強めることで、習慣性流産の改善を目指していきます。
食生活や生活習慣の改善も大事
「腎虚」とは簡単にいうと老化のことです。年齢に関係なく、生命のパワーが落ちて成長・生殖機能が衰えている状態です。この状態から抜け出すためには、食生活や生活習慣の見直しも必要です。
東洋医学といえども、生きるためのパワーを無から生み出すことはできません。正しい食事と生活習慣があってはじめて「腎」の力が発揮できるのです。そのため、東洋医学専門の鍼灸院である当店では、食生活や生活習慣のアドバイスも行っています。
腎を強くする方法
腎を強くするものは黒いもの、ねばりのあるものといわれます。
- ゴマ
- 黒豆
- ひじき
- 山芋
- なめこ
- オクラ
- 木の実
- 玄米
- 黒米
などを取り入れ、さらに体質に合わせた食材をお勧めしています。また、腎が衰えている場合下半身に症状が出やすいため、脚に疲れを感じる方には下半身の血行を良くするツボなどもお教えしています。
妊娠を継続させるためには、それに適した食事・生活習慣を揃え、体質を改善していくこと、そして心のリラックスも非常に大切です。そのために、当店では一人ひとりのお悩みや心配事を時間を取ってじっくりとお聞きし、安心して鍼灸施術を受けていただけるよう心がけています。
習慣性流産についての解説動画
おわりに
今回は、「習慣性流産」について、西洋医学と東洋医学の考え方、施術の違いについて、以下のことをご説明しました。
- 東洋医学では、流産は「腎虚」が主な原因である
- 「腎虚」は東洋医学の鍼灸で改善できる
- 「腎虚」を根本改善するには、食生活や生活習慣の見直しも大切
これまで産婦人科で言われたことを守っても結果が出なかった方は、ぜひ当店にご相談ください。健康な赤ちゃんを授かるばかりでなく、その後の子育てに必要な体力や気力をも得られるよう、サポートさせていただきます。