東洋はり灸整骨院の石丸昌志です。
前回に続き、岡本裕先生の本(『薬を飲む人ほど早死にする30の理由』日本文芸社)の内容にのっとってお話しします。
西洋医学の壁
医師も、全てが全て、治らない薬を処方することをよしと思っているわけではないでしょう。治らない薬を処方することに疑問を感じている医師も多数いるのではないでしょうか。
現在、日本国内では約3000万人が高血圧の薬を飲んでいます。このほかにも、
- 糖尿病や高コレステロールなどの生活習慣病
- 慢性病
- 痛み止め
- 抗生物質
- ステロイド
などを処方することに意味がないと考える医師も多いでしょう。
医師も人の子で、元来が非常に優秀な人材ばかり。人の命を助けようと医師を目指したわけですが、いざ蓋を開けてみると、西洋医学には治らない薬しかない。効いても、一時的なものばかりです。
担当していた方の臨終に際して医師は、「あの薬を使わなければ、もしや」と幾度となく後悔した経験を持っているはず――岡崎裕先生はそうおっしゃっています。医師としての人生の中で、1回や2回のことではないと。
患者側も視点を変えよう
薬というのはそれほど、人体に対する危険度が高いものであり、異物であるということです。にも関わらず、一般の方はそれを認識していません。
その事実をしっかり把握したうえで、
- 本当に自分が信頼できる医師
- あなたのことを家族だと考えてくれる医師
- 自分や家族にも同じ処方をするような医師
にかかってください。
「私のメリットがあなたのメリットですよ」と言えるくらいの医師を選んでいただきたいのです。
薬は病院経営のため?
端的に申し上げて、薬の処方は病院経営のためです。もちろん、個人の医院では、
- 家賃
- 人件費
- 光熱費
- 医療器機
などの費用も必要です。コピーや電話のリース料など、全てに対して費用がかかります。
毎月の支払いが必要になるため、お金を用意しなければなりません。その費用に充填するため、薬を処方するわけです。
鍼灸院の経営も同じ?
こうした実態を考えるとき、私は、非常に悲しい思いにとらわれます。私自身は鍼灸師として鍼灸院を経営していますが、「治る」ための施術を続けなければ、経営は成り立ちません。3回、4回、5回と鍼灸の施術を受けて効果が出なければ、誰も来なくなります。
その一方で、たとえ治らなくても数年にわたって病院に通うのは、病院こそ最高峰の医療を提供してくれるところだと皆さんが洗脳されているからなのです。
私の鍼灸院では、患者さんがその効果を実感されなければ、鍼灸院そのものが存続しません。患者さんに治ってもらうことだけしか、鍼灸院が生きる道はないと考えております。
本物の治療とは?
患者さんに治ってもらうための治療法は、私自身も受けたいと思うものです。また、家族や友人に対しても同じ治療をし、助言をします。
皆さんにはぜひ、そういったところに足を運んでいただきたいと思います。病院の経営のためにあなたの健康がそこなうような病院を選ばないためにも、知識で武装してください。
おわりに
私は決して、医師や病院を嫌っているわけではありません。素晴らしい病院や優秀な医師もたくさんいらっしゃると思います。
ただ、医療にも適材適所があると知っていただきたい、薬漬けの治療を受けないでいただきたいのです。
そのためにも、正しい取捨選択を行い、あなたの健康を守ってください。
岡本裕『薬を飲む人ほど早死にする30の理由』日本文芸社