東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。
本日は、「股関節の痛みには鍼灸施術がお勧め」と題してお話しします。
西洋医学の対症法
股関節に痛みが出た場合、整形外科へ行かれる方が大半でしょう。
整形外科で検査した結果、骨に異常がない場合は、
- 湿布や電気治療
- 痛み止めの服用
- リハビリ
などで対処することになります。
しかし、これらの対症療法ではよくならないケースが多いです。一つずつみていきましょう。
1.湿布
整形外科で処方される湿布は、身体を冷やしてしまうので、余計に流れが悪くなります。
2.痛み止め
また身体が痛みで循環の異常を訴えているのに、痛み止めを飲んでいては、余計に流れなくなってしまうだけでなく、
- 肝臓
- 腎臓
- 胃腸
にも負担をかけてしまいます。
3.電気治療
電気施術は循環がよくなりそうですが、電気をやめてしまえば、また流れなくなる。一時しのぎの施術に過ぎません。
人は動くものです。静止画像であるレントゲンでは、全体を把握することができません。
整形外科では、あてにならないレントゲンで骨の異常を判断されるうえに、湿布や電気、痛み止めといったあまりにも原始的な治療しかないわけです。
東洋医学による鍼灸施術
その一方、鍼灸などの東洋医学では、「不通即痛」という大原則に則った施術を行います。
「不通即痛」とは、「通らなければ即ち痛みが出る」という意味で、循環障害についての言葉です。さまざまなものが体内を循環していますが、その循環が止まると、最悪の場合は死に至ることもあります。
股関節に痛みがあるということは、股関節周辺での循環が停滞しているということ。停滞しているものを流せば、痛みは取れます。
実際に当店でも、「不通即痛」の観点で鍼灸施術をすることで、ありとあらゆる痛みを取り除いています。
筋力アップによるリハビリは必要?
整形外科では、筋力アップを目指して、リハビリを勧められることがよくあります。しかしよく考えてみると、筋力低下と痛みに本当に関連性があるのでしょうか。
筋力が低下している90歳、80歳の方全員に、身体の痛みがあるわけではありません。全身の筋肉が衰えたとしても、痛みが出るのは、流れが悪いところだけです。
筋力と循環は違う
また、筋力をつけることと、循環をよくすることは違います。
車に例えるなら、筋力をつけるというのは、軽自動車から1000ccや2000ccの車に乗り換えるということ。しかし、循環がよいかどうかというのは、ガソリンがあるかどうかということです。
軽自動車が1000cc、2000ccの車になっても、ガソリンがなければ動きません。「不通即痛」というのは、そういう意味です。
股関節の痛みについて 解説動画
おわりに
いかがでした?
今回は、股関節の痛みについてお話させていだきました。
不通即痛の考えをもとに治療すればよいものを、憶測で、筋力の低下が原因だと言っているのが西洋医学です。
整形外科で股関節痛が改善しない方は、ぜひ一度、東洋医学的な視点を持つ鍼灸をお試しください。