東洋はり灸整骨院 院長の石丸昌志です。
本日は、「病気を2つに分類して、西洋医学と東洋医学を使い分けよう」と題してお話しします。
2種類の病気
すべての病気は、大きく2種類に分類できるということをご存知でしょうか。
器質的疾患と機能的疾患です。ひとつずつ解説します。
器質的疾患
まずは、器質的疾患。これは、形に異常があり、症状が出ているものです。
- 癌
- 脳腫瘍
- 頸動脈狭窄
- 卵管通過生涯
など、検査や画像診断で原因がわかるものが含まれます。
こうした器質的疾患は、外科的な処置が必要でもあり、病院が得意とする疾患です。西洋医学はもともと戦争医学が端緒であり、救命救急を得意とするからです。
機能的疾患
もうひとつの分類が、機能的疾患です。
これは、形には異常がなく、画像では原因がわからないものの、症状として現れているというものです。身体の機能や働きに異常をきたしている状態とも言えます。
こうした場合、西洋医学では「薬」を処方することしかできません。
- 頭痛や生理痛には鎮静剤
- 円形脱毛症や潰瘍性大腸炎にはステロイド
- うつ病には降圧剤
- 不眠症には睡眠薬
- 鼻炎や花粉症には抗ヒスタミン剤
といった具合です。
この他にも、高血圧や糖尿病など、一生の間薬を飲むように指導するほかない場合もあるのです。その結果、現在では、40兆円もの医療費が必要になっているのです。
しかし、機能的疾患が現れる原因は、身体の機能が落ちていることにあります。そのため、本来であれば、身体の機能向上を目指す東洋医学に施術を委ねるべきだと私は考えています。
東洋医学を知らない医師
東洋医学を知らない西洋医学の医師は、器質的疾患も機能的疾患も、全てを病院で治療しようとします。しかしそうすると、東洋医学で良くなるはずの方までもが、薬漬けになってしまいます。
こうした状態に陥るのを避けるためには、みなさま一人ひとりが、ご自分の疾患が器質的疾患なのか機能的疾患なのかをしっかり把握し、西洋医学を受けるのか、東洋医学を受けるのかを判断する必要があります。
おわりに
本日は、2種類の病気についてお話させていただきました。
洋食専門店が作った和食より、和食専門店の料理人が作った和食のほうがおいしいのは当然のこと。
その時々で食べたいものを専門に作ってくれるお店を選んで行くように、病気に際しても、全てを病院任せにするのではなく、
- 自身の身体のために多くの選択肢を持つこと
- 東洋医学という選択肢にも目を向けること
をおすすめしています。