東洋はり灸整骨院にも、交通事故に遭った方が来店されることがあります。私は法律の専門家ではないため、連携している弁護士に相談しながら、不利益のないように施術を行っています。
そうした経験を踏まえ、「交通事故に遭ったら弁護士と提携のある鍼灸院へ」と題して知っておくべきことをお伝えしたいと思います。
交通事故について 解説動画
4つの補償
たとえば、追突事故に遭って、首や腰に痛みが出た場合、相手方の保険会社などから受けられる補償は基本的に4つあります。
1、施術費
1つは、施術費。
無料で施術が受けられるということですね。
2、休業損害
次に、休業損害。
仕事に従事している方が、施術の間、仕事ができなくなった際に受けられる補償です。
主婦の方が家事をするのに支障があったり、家事自体ができなくなった場合の補償は、主婦休損と言います。
3、慰謝料
3つ目に、慰謝料。
整形外科や整骨院に通院すると、1回当たりの慰謝料を受け取ることができます。
4、交通費
最後に、交通費。
鍼灸院や病院に行く交通費も、保険で支払われることになります。
保険会社の対応
受けとる権利のある補償をしっかりと受けるべきです。しかし相手方の保険会社は、できれば1円も払いたくない、早く終わらせたいと考えています。
保険のプロとして、嘘ぎりぎりのラインで嘘をついたり、言いくるめたりして、保険会社に都合のいいかたちで終わらせるケースが多くなります。こんなときこそ、弁護士にお願いするべきです。
弁護士に入ってもらうメリット
弁護士に入ってもらうと、4つの基本補償はどのようになるでしょうか。
まずは、納得のいくまで施術を受けられるようになります。
「一般的には、2ヶ月から3ヶ月ほどもすると施術はできなくなる」――そんなプレッシャーを保険会社から与えられるケースが多くなります。
痛みや症状がまだある場合は、保険会社と交渉しなければなりませんが、そういったプレッシャーがあるのは煩わしいものです。その煩わしさから、納得がいかないまま諦める方も多いようですが、弁護士がいれば、交渉に入ってもらうことができます。
また、休業損害、主婦休損は1日あたり8000円、慰謝料は1日あたり4200円もしくは8400円という金額が設定されていますが、弁護士が介入するだけで、これらの金額が一気に跳ね上がります。
これは、補償額として設定されている3段階のうち、金額のいちばんうえの金額でやり取りされるようになるからです。ご本人が保険会社と対応すると、いちばん低い金額での計算になることは言うまでもありません。
弁護士が入ることによって、これらのメリットを受けることができ、本来受けるべき補償をしっかり受け取ることができるのです。
弁護士特約について
弁護士に依頼すると高額になるのではと心配される方もいますが、自動車保険には、弁護士特約があります。
年間2,000円程度の費用で、ほとんどのケースにおいて無料で弁護士に依頼できるようになるため、お勧めです。
かりに弁護士特約に入っていなくても、弁護士に依頼すれば補償が増額されるため、自分で交渉するのとは大きな差が生れます。その差額から依頼料を払ったとしても、プラスになるかもしれないほどです。
せっかく依頼されるのであれば、やはり交通事故に精通した弁護士をお勧めします。鍼灸師にもそれぞれの得意分野があるように、弁護士にも、離婚問題、交通事故などと得意分野があります。交通事故に特化した、経験豊富な弁護士をお選びください。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、交通事故時に弁護士を使うメリットについてお話させていただきました。
初回の相談は無料ですので、まずはお客さまが本来得られるメリットについてしっかり学ばれることです。交通事故の鍼灸施術を受けるのであれば、弁護士と提携している鍼灸院をぜひお選びください。