東洋はり灸整骨院の石丸です。
本日は、「手根管症候群でお悩みなら、鍼灸で根本改善を!」と題してお話しします。
手根管症候群について 解説動画
手根管症候群とは
手根管症候群は、手の手根管が圧迫され、指の痺れなどの症状が出てくる疾患です。
整形外科では、サポーターを使用したり、
- ステロイド
- 痛み止め
- ビタミン剤
- 神経伝達をよくする薬
などを服用します。
これらで症状が改善すればよいのですが、症状の改善が見られない場合もあります。
検査画像と症状は一致しない?
整形外科学会の発表によると、全体のうち約80パーセントの方の画像と症状が一致しないとのこと。
つまり、手根管症候群と診断され、整形外科で治療を受けても症状が改善しない方が80パーセントもいるわけです。
それでもなお、整形外科へ通い続けていると、手術を勧められることになります。
本当に手術は必要?
残りの約20パーセントの方は、本当に手根管が圧迫されて痺れているので、整形外科の外科的な処置を受けなければ治りません。
私も手術を受けること自体に反対はしません。しかし、そもそもの診断の基準となっている画像が症状と一致していないのですから、手術をしても改善しないケースもあるわけです。
手術前に鍼灸を!
手根管症候群のような症状があっても、本当は手根管症候群でない方が手術を受けてしまうと、その後の鍼灸施術は成り立たなくなります。
そのため私は、整形外科で基本的な治療を受けても症状が改善されない場合は、手術の前にまず東洋医学線も人へ行くことを勧めています。
不通即痛とは
東洋医学で大原則になるのが、「不通即痛」です。これは、循環障害が起きると痛みが出るという言葉です。
指先などは特に心臓から遠く、循環が悪くなりやすい部位です。そのため、痛みや痺れなどの症状も出やすくなります。
手根管症候群だと思っていても、「不通即痛」の考え方に基づいた施術で改善する方は多数いらっしゃいます。
西洋医学の治療
「木を見て森を見ない西洋医学、森を見て木を治す東洋医学」と言うように、手根管症候群以外の症状は見ないのが西洋医学です。
手根管症候群の方が、鼻炎や花粉症の症状に悩んでいたとしても、整形外科では見てもらうことができません。
- 偏頭痛は「脳神経外科」
- 便秘や胃痛は「胃腸科」
- 乾燥肌やアトピーは「皮膚科」
- 気管支炎や気管支喘息は「呼吸器内科」
- 生理痛、生理不順は「婦人科」
- 睡眠障害は「心療内科」
といった具合ですね。手足の汗や冷えなどにいたっては、対処もできません。つまり、それぞれが部分療法であり、対症療法に過ぎないのです。
東洋医学の鍼灸施術
一方の東洋医学は、一人ひとりのからだ全体をみて施術を行います。手根管症候群の方であっても、他のお悩みの症状を探りながら鍼灸施術を行っていきます。
先ほど例に挙げたような便秘や花粉症なども、その方の身体に起きた異常のサインです。そうした症状に合わせて、手根管症候群が出ている――そう理解するわけです。
鍼灸も様々な流派がある
ただし、全ての鍼灸院が、からだ全体をみて施術しているわけではありません。
鍼灸にもたくさんの流派があります。手根管症候群の場合、手のまわりだけ鍼を打つところもあるでしょう。
本記事をご覧になって、ご自身の身体全体を見たうえで鍼灸施術してもらいたいと思ったのでしたら、東洋医学専門の鍼灸院をお選びください。