東洋はり灸整骨院の石丸昌志です。
本日は、耳管開放症についてお話させていただきます。
耳管開放症について 解説動画
耳管開放症を改善された女性との対談
耳管開放症とは?
- 「耳がボーっとする」
- 「耳がふさがっているような感じがする」
- 「自分の声が、すごく響く」
など、耳の不調を感じていませんか?
耳の病気は色々ありますが、上記のような症状が出ている場合、耳管開放症(じかんかいほうしょう)の疑いがあるかもしれません。
耳管開放症の症状が出たら、まず耳鼻咽頭や耳鼻科に行かれると思います。しかし、西洋医学ではこの耳管開放症は原因不明と言われています。ある程度の診断はつくでしょうが、根治は難しいとされています。
耳管開放症には加味帰脾湯?
耳管開放症の場合、加味帰脾湯(かみきひとう)という漢方薬が耳鼻咽喉科で処方されることがあります。学会等でも「加味帰脾湯という漢方が耳管開放症に有効」という発表もあったようですね。
もちろんこの漢方で改善すればそれにこしたことはありません。ですが、長年使っても一向によくならない方もいらっしゃるでしょう。
やはり、同じ耳管開放症でお悩みの方は一人ひとりの体質が全然違います。ですので、やみくもに加味帰脾湯を出しても体質に合わなければ意味がないのです。
では、加味帰脾湯が合わない方、改善しない方はどうすればいいのでしょうか。
鍼灸で体の機能を改善
そんなときこそ、体全体をトータルで見て施術を行う東洋医学専門の鍼灸の出番です。
東洋医学は、
- 鍼灸
- 漢方
- 食事療法(薬膳)
- 運動療法
などを組み合わせた、中国4000年の歴史ある経験医学です。日本でも1500年以上の歴史を持ち、日本では独自の進化を遂げてきました。
この東洋医学は、実際に病に苦しむ方を施術しながら築き上げてきました。症状が同じであっても、原因は人それぞれであることを知っています。
この人それぞれの原因を探すため、
- 脈
- 顔色
- 話し方
- 舌の色や形
- 便尿の量や色、匂い、硬さ
- 生活習慣
- 家族の体質や病歴
などをチェックし、ひとりひとりに合った施術を行っていきます。耳管開放症を引き起こす体質を少しずつ変え、体の機能を高めていくのです。
東洋はり灸整骨院でも耳管開放症は非常に得意な疾患の一つです。遠方からいらっしゃる方も多数いらっしゃるほどです。
耳管開放症で加味帰脾湯が効かない方は、一度ご自身の地域で鍼灸のみを扱う東洋医学専門の鍼灸院を探されてはいかがでしょうか。
おわりに
本日は、耳管開放症についてお話しさせていただきました。
加味帰脾湯は漢方薬ですので、体の調子を根本的に改善させるには有効な手段です。
ただし、耳の病気の場合、発生原因が不明なことがあります。さらに、耳管開放症であっても体調や体質は人によって様々なため、改善しない方も多くいらっしゃるのです。
その点、東洋医学は不調が起きている部分だけをみるのではなく、関連するところも見ます。他にも全く違う視点からもからだ全体をみていきます。その上で鍼灸をしますので、効果を実感していただけると思います。
今現在、耳管開放症でお困りの方は、東洋医学専門の鍼灸院を訪ねてみてください。