- 「おならが出て困る」
- 「いつもお腹が張っている」
といったお悩みがある方はいませんか?
東洋はり灸整骨院にもそのようなお悩みを抱えて来店される方がいらっしゃいます。
そこで今回は、おならという日常の不快な症状についてお話をしたいと思います。
おならについて 解説動画
おならの症状
東洋医学では、おならは気滞(きたい)が原因だと考えています。
気滞は、
- げっぷ
- お腹の張り
- 息苦しさ
- 喉の異物感がある
などの梅核気(ばいかくき 西洋医学ではヒステリー球に該当する症状)の原因になると捉えられています。
西洋医学のおならに対する治療
まず西洋医学の診療方法から説明していきましょう。
例えば、
- 眠りが浅い、声が出づらい
- 肺や呼吸器系が弱くて咳が出やすい、気管支炎になりやすい、慢性扁桃炎がある
- 乾燥肌など皮膚症状が出やすい
- 逆流性食道炎、胃酸過多症、胸やけ、便秘、下痢、この二つを繰り返す
- 手足末端の冷え、お腹が張る
- 生理不順。息苦しい。げっぷが出るなどの不調
これらの症状があったとし、病院に行くと、
- 眠りが浅いのは「心療内科」
- 声は「耳鼻咽頭科」
- 呼吸器系の症状は「呼吸器科」
- 皮膚が弱いのは「皮膚科」
- 逆流性食道炎とおなら、便秘、下痢、お腹が張るといった症状は「胃腸科」
- 生理不順は「婦人科」
- げっぷは「耳鼻咽頭科」
このようにバラバラに診察を受けることになります。
『木を見て森を見ない西洋医学』という言葉があります。おならはみてもその他の症状は見ない西洋医学という意味です。
これでは、対症療法しかできず良くならないわけです。
東洋医学によるおならの改善法
そこで選択肢として考えていただきたいのが東洋医学です。
東洋医学は、
- 鍼灸
- 漢方
- 食事療法(薬膳)
- 運動療法
などを組み合わせた、4000年以上の歴史ある医学です。
実際に病に苦しむ方を見て、改善しながら築き上げてきました。症状が同じであっても原因は人それぞれであることを知っているのです。
最近はWHO(世界保健機関)にも認められ、ニュースで話題となりました。欧米でも盛んに取り入れられています。
西洋医学の薬での対症療法はその場しのぎの一時的なものですが、東洋医学は一歩ずつゴールに向かって前進していくので根本改善へとつながるのです。
鍼灸施術の流れ
まずお悩みの症状の他にどんな症状があるのかを聞き、全体をみて、大元の原因を探します。
- 脈
- 顔色
- 話し方
- 舌の色形
- 便尿の量・色・匂い・硬さ
- 生活習慣
- 家族の体質や病歴
などを観察し、一人ひとりに合った施術を行っていきます。
そして、おなら以外に先ほど挙げたような症状が一つでも当てはまる場合は、その症状も併せて鍼灸施術をすることが根本改善への近道です。
全身はつながっていますので、全体をみて施術しなければ改善しないのです。
おならの症状も、例えば、
- 生理排卵前になると出やすい
- 季節の変わり目に増える
- 午前中に出がち
など様々な傾向があります。
東洋医学の全体をみるというのは、これらも考慮にいれて施術していくということなのです。
おわりに
今回は、「おならが出て困る人は、東洋医学で気滞を治そう」というお話をさせていただきました。
病院は、
- 救急救命
- 外科手術
- 細菌感染症
- 検査
- 一型糖尿病
などでの生死に関わる緊急な部分は得意としています。しかし、おならのように日常生活の不快な症状や慢性的な病気を改善するのは不得意でしょう。
東洋医学は、体の不調に対して「一部分をみるのではなく全体をみる」ことが基本です。なので、不調が起きている部分を総合的に改善へと導きます。
今現在おならの症状でお困りの方は、東洋医学専門の鍼灸院で根本改善を目指しましょう。