- 「食事の後に右上腹部や背中に激痛が走る」
- 「吐き気や嘔吐が頻繁に起こる」
このような症状にお悩みの方は、もしかしたら胆のう炎かもしれません。
私たちの体には数々の臓器がありますが、その中の「胆のう」に炎症が起こっている状態です。特に右上腹部や背中に激痛が走り、吐き気や嘔吐も併発することが多いでしょう。
胆のうの炎症やむくみをそのままにしておくと、壁が壊死していくため危険な病気のひとつです。放っておくと痛みが増していく一方であるため、少しでも右上腹部や背中に違和感が出てきたら、早めのケアが望ましいですね。
本記事では胆のう炎の症状や原因をはじめ、自宅でできるセルフケアをご紹介します。また、手術を用いらずに胆のう炎を改善する方法もお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
胆のう炎の特徴と症状
胆のう炎とは胆嚢に炎症やむくみが起こっている状態を指します。
私たちの体には心臓や胃、腸などさまざまな臓器がありますが、胆のうは肝臓で作られた胆汁を食事の際に十二指腸に流して消化を助ける役割を持ちます。
この胆のうが炎症を起こすと、最初はみぞおちに違和感や不快感を感じる程度ですが、症状が進むとまともに生活ができないような激痛が走るようになります。そこまで症状が進行すると、場合によっては薬だけで改善することは難しく、手術を提案されることもあるかもしれません。
しかし、手術を受けてもまた再発してしまったり、出血多量や肺炎などの合併症が起こることもあり得ます。そのため、できれば手術を受けなければならない段階になる前に適切なアプローチを受けるべきですね。胆のう炎を早期発見するためには、気になる症状が現れたらすぐに専門機関でみてもらうのが一番です。
以下は胆のう炎によく見られる症状であるため、一度当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 食後に右上腹部やみぞおち、背中に激痛が走る
- 吐き気・嘔吐
- 発熱・悪寒
- 目や顔が黄色い
- 尿が茶色くにごる
- 便の色が白くなる
放っておくと腹膜炎や敗血症になり命を落としてしまう可能性もゼロではないため、早めに対処しましょう。
胆のう炎のメカニズムと原因
胆のう炎はその名の通り、胆のうに炎症やむくみが起こった状態を指します。ただし胆のう炎といっても以下のようにさまざまな種類があるため、それぞれの種類に合わせて対応していく必要があります。
- 胆石のつまりによる胆汁の細菌感染
- 胆管の奇型や捻転
- 胆のう・胆管への寄生虫の侵入
- 胆のうがんによる閉塞
- 糖尿病
- 胆のうと隣り合う臓器の炎症・腫瘍による圧迫
特に胆石が胆のう管や胆のうの出口付近に詰まって起こる胆のう炎が一般的です。
胆石がつまると、胆のうで作られる胆汁がうまく絞り出されず、胆のう内の圧が上昇します。その結果、胆のう壁が炎症を起こし、胆汁に細菌が感染して胆のう炎を発症するという仕組みです。何らかの原因で胆管の奇形や捻転が起こるケースや、寄生虫の侵入などによって胆のう炎を発症する場合もありますが、胆石が原因となる場合がほとんどでしょう。
胆石ができやすい人は以下の特徴を持っていることが多いため、もし当てはまる方は生活習慣を改めると胆のう炎を予防できるかもしれません。
- 女性
- 肥満の人
- 多産の人
- 中年以降の人
- コレステロール値が高い人
- 糖尿病の人
- 1日中座っていることが多い人
- 急激なダイエットをした人
- 親族に胆石症がいる人
特にコレステロール値が高い人や肥満の人は、胆石ができやすいだけではなく他の病気にもかかりやすいです。そのため、規則正しい生活を心がけ、食事バランスを整えることによって多くの病気を予防できるのではないでしょうか。
胆のう炎に鍼灸が効果的な理由
胆石や胆管の奇形・捻転などが原因とされる胆のう炎ですが、薬や手術を使わなくとも改善できる方法があります。それが東洋医学の鍼灸で、副作用なく安全に胆のう炎の痛みをやわらげることができるうえ、長く続けることで根本改善も可能です。
東洋医学の鍼灸は、痛みの出ている場所だけではなく体全体と向き合うため、本当の原因を突き止められます。また、ひとりひとりの体質を改善することに重きを置いているため、「胆のう炎になりやすい体質」を変えることが可能です。胆のう炎だけではなく「病気になりにくい体質」を作れるのが、鍼灸の強みですね。
胆のう炎におすすめのセルフケア 4選
胆のう炎にかかると病院の薬を飲むか、ひどい場合は手術をするしかないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、初期の段階ではセルフケアをおこなうだけで少し症状が緩和され、進行を抑えられる可能性もあるため、ぜひ以下を試してみてくださいね。
- 体にやさしい食事を心がける
- 脂っこい食べ物・刺激物を避ける
- 患部を冷やす
- パジャマや衣類は体を締め付けないものを選ぶ
初期の段階では絶食をするのが一番よいとされていますが、絶食期間が長く続くと脱水症状や栄養失調になってしまう可能性があります。そのため、危険だと感じた場合はすぐに専門機関でみてもらい、適切なアプローチを受けてくださいね。
胆のう炎を改善して健やかな毎日を目指そう
最初はみぞおちの辺りに違和感を感じる程度の胆のう炎ですが、放っておくと腹膜炎や敗血症を引き起こす可能性もあるため、早めのケアが必要不可欠です。
いつもと違う痛みや不快感を感じたらその時点で病院に行くのが一番ですが、初期の段階であれば東洋医学の鍼灸でも改善できます。薬や手術を使ったアプローチに抵抗がある方や、体全体を健康に導きたい方はぜひ東洋はり灸整骨院へお越しください。
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