私たちの体内に入ってきた細菌をやっつける働きをしてくれる胃酸は、適切な量であれば身体にとってプラスの役割を果たします。しかし、胃酸が多すぎると時に出血や痛みを引き起こす「胃潰瘍(いかいよう)」の原因となってしまうことがあります。
胃潰瘍の原因は他にもストレスや乱れた生活習慣などと言われていますが、こちらでは胃潰瘍の本当の原因と対策法についてご紹介します。なぜ東洋医学が胃潰瘍に効果的なのかもあわせてご紹介しますので、「鍼灸を試してみたい」という方もぜひご覧ください。
胃潰瘍について 動画解説
※施術効果には個人差があります。
胃潰瘍の症状
胃潰瘍とは、胃の中にある胃酸が胃の壁を傷つけることによって、出血や痛みを伴う疾患のことを言います。
私たちの胃は粘膜の力で殺菌作用がある胃酸から守られていますが、粘膜が不足したり、胃酸の量が増えてしまうと、胃を守りきれずこのような症状が出てしまいます。
胃潰瘍になると、
- 激しい胃痛
- 吐き気
- 胸焼け
- 体重減少
- 貧血
などを引き起こし、症状が進行すると吐血や黒い便が見られることもあります。さらに症状が進むと急性腹膜炎になり命に関わるケースもあるため、「おかしいな」と感じたら早めのケアが必要です。
内科を得意とする東洋医学
実は内科的な症状である胃潰瘍も鍼灸が効果的です。
一般の方からすれば、胃潰瘍と鍼灸は関連性のないものに感じられるかもしれません。しかし、東洋医学を用いておこなう鍼灸では内科も得意分野の一つなのです。
内科の延長線上には本来鍼灸施術が役立つとされる整形外科的な疾患があります。どういうことかと言うと、東洋医学で言う「経絡(ツボ)」はすべて内臓の名前となっています。これは私たちの身体に欠かせない五臓六腑の名前なので、私は内科と整形外科はとても深い関係にあると考えています。
もちろん内科だけではなく、あらゆる科が対応する症状全てがつながっているととらえていいでしょう。
このような考えから、胃潰瘍も鍼灸が非常に効果的だと言えるのです。
とくに慢性的な胃潰瘍は、病院よりも東洋医学の方が絶対に強い効果を感じられると自負しております。慢性的な症状は胃潰瘍に限らず、東洋医学が得意とする分野であるため、西洋医学で薬をもらったり、点滴をするのではなく、「東洋医学」という選択肢を考えられるのも一つではないでしょうか。
胃酸過多による胃潰瘍
胃潰瘍は胃酸過多から徐々に悪化する場合や、急激なストレスにより一晩で胃潰瘍になるなど、ケースバイケースです。私たちは最初の原因である胃酸過多の状態を改善すれば、胃潰瘍になりづらいと考えています。
仕事や身内の不幸など大きなストレスによって一晩で胃潰瘍になるのを未然に防ぐのはなかなか難しいかもしれません。しかし、胃酸過多から徐々に胃潰瘍につながるケースを防ぐことはできるため、予防措置として鍼灸が有効です。
胃酸過多の状態は、病院の薬を用いても対症療法にしかならず、根本原因から改善することはできないのです。
しかし、東洋医学では身体全体を見て本当の原因を探るというスタンスで施術をおこなうため、胃酸過多から胃潰瘍になってしまうのを防ぐことができるのです。
胃潰瘍の予防には「よく噛むこと」
皆さんが簡単に自宅でおこなえる予防法として「よく噛むこと」が重要になってきます。よく噛むことで身体を交感神経から副交感神経優位の状態にもっていけるため、ストレスがなくリラックスした状態が続くということになります。
ストレスが多ければ多いほど脳から「胃酸を出せ」という指令が出てしまうため、日頃からいかにリラックスした状態でいられるかがとても大切です。面倒と感じられるかもしれませんが、意識して一口50回、100回と噛むと胃の負担を大きく減らすことができます。
院長のである私が外食をしている時にまわりを見渡すと世の中の人は非常に食べるのが早いと感じます。もっとよく噛むことを意識すれば、胃へのストレスを減らすことができ、なおかつ身体をリラックスした状態に保てるのです。
すでに胃潰瘍になっている方はもちろん、これから予防をしたいという方も、50回から100回は噛むように心がけてほしいと思います。
胃潰瘍を改善して快適な毎日を目指そう
一見まったく鍼灸と関連性のない胃潰瘍ですが、身体は全てつながっているため「森を見て木を治す」東洋医学の鍼灸は非常に有効です。特に慢性の胃潰瘍で悩まれている方こそ、東洋医学を頼っていただきたいと思います。
また胃酸過多でお困りの方は、胃潰瘍になる前のこの段階でぜひ鍼灸を受けていただきたいと思います。胃酸が適切な量に調整できれば、逆流性食道炎なども引き起こさず、胃に関するトラブルは一気に少なくなるでしょう。
胃潰瘍をはじめ、胃の不調でお悩みの方はぜひ「東洋医学」という選択肢も考えてみてください。
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